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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)4月27日、和議交渉が最後の詰めが焼酎呑み比べで決まる?

岩槻太田領を巡る和議交渉は最後の詰めの部分を泥酔軍師、立花将広と長尾憲長に焼酎呑み比べで勝負する事になりました。


立花義秀の思惑は?

1544年(天文13年)4月27日


和議交渉が何故か焼酎呑み比べの勝負で最後に残った4つの城の帰属が決まります。


立花将広と長尾憲長の勝負は焼酎呑み比べに始まり、つまみに漬物を食べながら湯飲み茶碗でグビグビ呑み比べます。

二人の酒豪が呑み比べますが、日頃から焼酎に慣れている立花将広がやや優勢でした。


このままでは負けると感じた長尾憲長は昨日呑んだ清酒が呑みたいと要求しました。

青梅、澤乃井酒蔵の大吟醸、御嶽乃雫(みたけのしずく)が運ばれてきました。


甘く呑みやすい清酒になり、長尾憲長はグビグビ飲み干します。立花将広は呑み慣れていますから余裕で飲み干しますが、さすがに両者が泥酔した頃に立花義秀が止めに入りました。


しかし、誰が見ても憲長はベロベロの限界寸前でしたが泥酔軍師、立花将広はまだ呑める余裕がありました。


「だははは!これまでだ!勝負あり!」

「長尾憲長は討ち死に寸前だ!」

「両者見事な呑みっぷりであった!」


義秀の声に見物していた皆が拍手します。

立花将広は勝利のガッツポーズで拍手に答えました。


勝負が決着して、立花義秀の裁定は4つの城について、鳩ヶ谷城は城主、太田正義が太田道灌の子孫の名に懸けて降伏勧告を拒絶する!

その言葉に感銘を受けた故、岩槻太田家の領地のまま安堵すると宣言しました。


赤山城、草加城も岩槻太田家の領地として安堵するが、八潮城は江戸太田家の領地とする。

さらに、花畑城、舎人城、中曽根城も江戸太田家の領地とする。


立花家の領地となる城は志木城、朝霞城、赤塚城、戸田城、蕨城の5つとする。


鳩ヶ谷城主の太田正義に国境の目付を依頼する。

手切れとなった岩槻太田家と立花家の外交窓口は太田正義に依頼する。

江戸太田家と岩槻太田家の外交窓口も太田正義に依頼する。

領地の受け渡し、その他もめ事の一切の仲介、裁定を鳩ヶ谷城主、太田正義に託す。


これで岩槻太田家は鳩ヶ谷城主、太田正義に一目置く事になり、家中での地位はかなり高くなります。立花家と江戸太田家は太田正義と堂々と連絡出来る事になります。

それは太田正義が立花義秀に取り込まれる事を意味しています。


山内上杉家が滝山城で交わした和議の約定で二年先の3月末日まで立花家に敵対しない事に違反して山内上杉憲政の謝罪文を求めた件は長尾憲長に口頭で謝罪すれば許す事にしました。



一色直頼が長尾憲長に明日になったら謝罪した事は覚えていないし、謝っていないと居直れば体面が保たれると囁きました。

泥酔してる長尾憲長もその手に乗りました。

酒を呑んでいない古河公方側の代表者達を前にして長尾憲長は一色直頼が耳元で囁く謝罪の言葉を声に出しました。


立花義秀から和議締結後、田植えが終わる5月末日までの停戦とすると提案、各々承諾しました。


正式な和議内容の証書が出来上がり、出席者が署名して和議が締結されました。


岩槻太田領の戦いが終わりました。

一番得したのは江戸太田家です。

荒川を超えて4つの城持ちになりました。

一番損したのは岩槻太田家でした。

8つの城を失い、立花家を敵にした代償は莫大な損失になりました。

領地の40%を失い、外交的信用が一気に下がりました。史実では波瀾万丈の名将となるはずですが、大きく評価を下げてしまいました。


─立花義秀、鹿島政家─


「殿、狙い通りになりましたな?」

ニヤニヤする政家に義秀もしてやったりの満足な笑みを浮かべます。


「ぶははは!和議となれば酒だの立花式料理に、加えてやっぱり泥酔軍師、立花将広の酒の強さが誠に便利だな?」

(笑)


「新しく城を手に入れると城主の人事の入れ替えだの後始末が大変だからな、婿殿には初陣と家督相続のお祝いに4つの城で大忙しにしてやったぞ!」

「善き学びになるだろう?」


「はい、殿に見込まれて、江戸太田家は嬉しい悲鳴でございましょう。


「さて、政家、後は船橋方面に古河公方本隊が今頃やっと戻ったみたいだな?」


「はい、昨日夕刻、殿からの命令で花畑城から新納勢12000が松戸方面に向かいました。」

「本日早朝から松戸の渡しから船で渡り終わり、船橋方面にむかってるはずです。」

「婿殿にも援軍を命じますか?」


「そうだな、政家、婿殿に中川、江戸川越えを経験させて、川向こうの領地に顔見せするのも良いだろうが、あと少し休息が必要だ。」

「後日、畠山忠國と太田景資殿に松戸から船橋方面の古河公方本隊討伐を命じる!」


「はい、承知致しました。」









岩槻太田家の領地を巡る和議が成立しました。


残る戦場は船橋方面になりました。


船橋方面は古河公方軍本隊が優勢です。


26日夕方に花畑城から出撃した新納勢が27日早朝から松戸の渡しを船で渡り、船橋方面に向かってるはずです。


船橋方面が熱くなりそうです。

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