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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)4月25日、古河公方、足利晴氏、反転攻勢開始!?

4月21日に鎌ヶ谷、船橋の戦いに大敗した古河公方、足利晴氏が宿老、梁田高助の手腕で反転攻勢の準備が出来ました。

梁田高助の策は?


岩槻太田領を巡る戦いは田植えの季節が迫り、帰国したい兵士が増えています。

徴兵された兵士達がソワソワしています。

戦いの流れに影響があるかもしれません。

1544年(天文13年)4月25日~


─下総、臼井城、古河公方軍─


昨日24日、千葉家の本拠地で再編された原勢4000は昼過ぎに臼井城にて古河公方本隊12000と合流しました。


千葉家は21日の鎌ヶ谷、船橋の戦いで大敗しました。高城家と隣接する千葉家の支配地域の小領主達が高城家の誘いに流れました。


習志野、八千代、花見川、幕張周辺が高城家の勢力に次々と飲み込まれ、放置出来ない状況です。


千葉家当主千葉利胤は負けたまま放置せず、挽回する必要があると判断しました。原胤貞勢4000の派遣に加え、反撃の先鋒軍、酒井勝春率いる軍勢3000を幕張城(別名、大久保城)攻略に向かわせました。


古河公方軍本隊を取り仕切る梁田高助と原胤貞は作戦を練ります。


幕張方面に酒井勢3000が移動中です。

幕張城を酒井勢が攻撃した場合、立花軍、高城家の軍勢は相応の兵力を割きます。

幕張城は江戸湾沿い、海に近く、高城家の領地の東の端になり、守りきるには負担が大きくなります。


─古河公方軍本隊攻撃目標─


八千代城(別名、米本城)←結城勢4000

臼井城から8キロ


吉橋城(八千代市)←宇都宮勢4000

臼井城から11キロ


─千葉家、原勢攻撃目標─


高津城(八千代市)←原勢4000

臼井城から11キロ


八千代城、吉橋城、高津城は3キロから4キロ間隔の近い距離にあり、攻撃部隊の背後に古河公方軍旗本の軍勢4000が立花軍、高城家の軍勢に備えます。


─千葉家、別動部隊─

─幕張城(大久保城)←酒井勢3000



古河公方軍は25日、昼過ぎには各々攻撃開始となりました。

古河公方軍の狙いは千葉家と高城家の国境を安定させて、岩槻方面に向かう事です。



─船橋城、高城義春、馬込和長─


殿!古河公方軍が動きました!

幕張方面と八千代方面に軍勢の動きがあります。


和長?古河公方軍の兵力はどれくらいだ?


はい、15000から20000です!


以外に多いじゃないか?

幕張方面は取られても構わぬ!

隣接地の津田沼城に馬込和幸に軍勢1000を送るぞ!津田沼城を死守してくれ!


はい、手配致します!


俺達は金杉城に移動するぞ!

金杉城には柏方面に向かう古河公方軍を追撃するのに最適な街道筋が三つの方向に繋がっている!

敵の軍勢が多数でも背後を突けば我が軍が有利だ!


和長!大野城の立花軍、本多殿に古河公方軍の動きを知らせてくれ!

立花軍に鎌ケ谷から柏方面を押さえて頂くぞ!


はい、承知致しました!



船橋城の高城義春から連絡を受けた本多広孝は5000の軍勢を率いて鎌ケ谷城付近に移動しました。



午後になり、八千代城、吉橋城、高津城、幕張城の攻撃が始まりました。


高城義春は国境の城は取られて構わないと考えています。

後日取り返せば良いと、城主達に挽回の機会を与えるから攻撃されたら逃げても良い、罪に問わぬと伝えています。


城主達は戦わずに逃亡しました。

古河公方軍は昼過ぎに空城を受け取る事になりました。

城には受け渡しの為に残された老人数名が残り、城門を開けて古河公方軍を迎え入れました。

城内の財産は現金以外はほぼ全てが残され、古河公方軍は兵糧の確保が出来ました。


受け渡し役の老人達から高城家の情報を聞き出すと、国境の城は田植え前なので田んぼを荒らされない為に明け渡す。古河公方軍が早く通過してくれる事を望んでいる事が判明しました。


─足利晴氏、梁田高助─

古河公方軍に朗報が入りました。

岩槻太田家が味方になり、大きく展開が変化した事が伝わりました。



高助、高城勢は士気が低いのか?

あっけなく城が取れたじゃないか?


公方様、油断は禁物、警戒は解かずに確保した国境の4つの城は千葉家に管理させます。

敵の高城勢と立花軍、本多勢を会わせて最大12000の兵力ですが、我が軍勢の兵力は19000、兵力差を生かして戦います。


公方様!

朗報です!岩槻方面は現在、岩槻太田家を味方に引き入れて有利に展開しております。山内上杉勢を中心に荒川沿いの地域にて立花軍主力と戦っております。


ほぉ、高助?凄いじゃないか?

荒川沿いなら岩槻太田家と江戸太田家の国境だな?

岩槻城から遥か南に戦場が移ったんじゃな?


はい、岩槻太田家がこちら側に寝返り、岩槻周辺の立花軍は退却しています。

現在戦場は遥か南に移り、荒川沿いに下がりました。


ほぅ!立花義秀の主力の軍勢は向こうにおるんだな!

ならば怖く無いじゃないか?


はい、岩槻方面に急行する必要が無くなりました。

高城家に罰を加えてやりましょう。

これから千葉家の原胤貞殿、酒井勝春殿と相談いたします。
















古河公方軍本隊にもたらされた新情報から流れが変わりそうです。


岩槻方面に急いで駆けつける必要が無くなりました。


梁田高助が知恵を絞ります。

さて、次の展開は?

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