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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)4月20日岩槻方面の戦いは泥酔軍師が反撃の策が流れを変える?しかし、密かに進む流れ有り!

前日の戦いは扇谷上杉勢、越後勢が佐伯勢に戦いを挑みました。

大宮城周辺で大きな戦いになりましたが、立花義國、立花将広の奮闘で痛み分けになりました。


次の戦いは?

1544年(天文13年)4月20日~


前日の戦いの前半は古河公方軍側の優勢でしたが、後半は立花勢が反撃して日没となりました。


─古河公方軍─

─山内上杉勢の損害─

死者200、負傷者300


─扇谷上杉勢の損害─

死者300、負傷者500


─越後勢の損害─

死者500、負傷者500



─立花軍─

─佐伯勢の損害─

死者400、負傷者600


立花義國、将広勢

死者200、負傷者300



古河公方軍の損耗率7%

立花軍の損耗率6%


岩槻城で睨み合った一色勢と太田勢の損害はありませんでした。

古河公方軍の死者が1000、立花軍が600になりました。

日没で闇に包まれるのを恐れ、撤退する時に隊列が乱れた越後勢に被害が多くなりました。


大宮城周辺で戦いが始まったのが午後14時頃です。圧倒的に優勢だった越後勢は立花義國の軍勢が援護に現れ互角の勝負をしていましたが、日没が迫り、撤退を始めました。

殿軍に犠牲が多数発生した結果、被害が大きくなりました。


実質、古河公方軍を仕切る長尾憲長は日没まで戦いが長引き、悔しがりました。



─蓮田城、山内上杉憲政、長尾憲長─


憲長?昨日は日没で残念だったなぁ?


お屋形!あれは扇谷上杉勢が朝から動かず、昼から動いたから、敵は日没に救われ、撤退時に越後勢の被害が増えてしまった!

あと一刻(2時間)早く動いていたら?

結果は大きく違っただろう!

グズの上杉朝定!奴に台無しにされたわぃ!


まぁ、怒るな?

ならば、本日は朝から上杉朝定に戦わせれば良いじゃないか?


無理だな?後詰めに充てたいが越後勢の回復を待たないとダメだな?

越後勢が後詰めせぬと、上杉朝定は動かないだろう!面倒な奴らだ!


憲長、明日にすれば良かろう。


悔しいが、仕方あるまい、明日にするか。



─上尾城陣地、扇谷上杉朝定、長尾信忠─


信忠?兵士達の様子はどうだ?


はい、昨夜からまともな食事にありつけず、

空腹です。食事は越後勢優先で、こちらには与えて貰えません!


ならば、川越に戻るぞ!

国境に立花軍が侵入してる噂があるじゃないか?

川越城が危ないから帰還するぞ!


殿!?危険な賭けになりますぞ!

まず、殿山城へ戻り、後の事を考えましょう。

上尾城の兵糧が足りぬから殿山城へ移ると長尾憲長に使い出して誤魔化します!


わかった!

殿山城へ使番を出せ!

飯作れ!(笑)


ぷはははは!

承知致しました!


─扇谷上杉勢は食事にありつけず、殿山城へ向かいました。殿山城は北に4キロ、徒歩1時間の距離です。



─蓮田城、山内上杉憲政、長尾憲長─


扇谷上杉家の使番から上尾城に兵糧が足りず、殿山城へ向かうと連絡が入りました。


憲長?上尾城は兵糧が足りないのか?


越後勢のメシが優先だからな、これで奴らは今日1日動かないつもりだろう?

困った奴らだ!



─殿山城に着いた扇谷上杉勢には握り飯が配られ、腹を満たします。

腹を満たした将兵は眠りに落ちました。


昼過ぎ、川越城から、国境に立花軍が数ヶ所から侵入との情報が入りました。


─殿山城、扇谷上杉朝定、長尾信忠─


殿!噂では無く、国境から立花軍が侵入しました!川越城に戻るなら今しかありません!


わかった!

でも、上尾城の上田朝直が殺されたらどーする?


あれは単なる脅しです。

心配ありません!

ここに居る限り、すり潰しにされます。

長尾憲長の、魔の手から離れましょう!

蓮田城の山内上杉憲政殿に知らせます。

長尾憲長の怒る顔が浮かびます!

(笑)



殿山城から扇谷上杉勢が川越城に向かいました。

使番から事情を聞かされた長尾憲長は怒りましたが、立花軍の国境侵入が事実かどうか不明ながら黙認するしかありませんでした。



立花義國と立花将広の軍勢は前日の戦いの後は2キロ東の東大宮城に布陣しました。


そこに上尾城の上田朝直から知らせが入ります。

上杉朝定の軍勢が殿山城から川越城に移動した事を知らせました。


─東大宮城、立花義國、立花将広


叔父上!

吉報です!上杉朝定が川越城に戻りました!


だははは!

国境から新座、清瀬、所沢周辺の我が軍勢が動いたに違いないだろう。

これで、扇谷上杉勢が離脱して兵力は互角になった!

これからが勝負だ!



─川越城、上杉朝定、長尾信忠


殿!国境の立花軍は新座から所沢、入間方面から侵入しています。

青梅勝沼の三田綱重の軍勢が2000、残るは500程の小部隊が別々に行動しており、総勢6000程です。


ほぉ、別々に行動してるなら本気じゃないよな?

手加減してるのか?

我らを川越城に退却させる手段なのか?


川越城を攻めるなら万単位の兵力が必要です。恐らく牽制でしょう。

警戒するだけにして、将兵を休ませましょう。


そうか、ならば良い!

疲れたから休むぞ!


─川越城にはあまり緊迫感はありませんでした。

山内上杉家の宿老、長尾憲長の圧力から逃れてホッとしてる状況でした。



─岩槻城、太田資正、立川明和


殿、古河公方軍は下総で小弓公方軍に大勝利、足利義明、義純親子を滅ぼした様です!

古河公方様の宿老、梁田高助殿から書状が参りました!


─書状の中身は下総、小弓公方親子を討取り、僅かな領地を残して情けを掛けて末の息子の相続を許したと

古河公方側に都合良く中身を大袈裟に盛り込んだ内容でした。


当然、古河公方家に付く様に勧誘しています。奪われた城も領地も安堵する内容です。


明和、立花家との同盟を続けるか?古河公方家に寝返るか?

どちらが得するんだ?


─史実では北条氏と戦い続ける悲劇の名将と呼ばれる人物ですが、未だ若き22歳です。熟成前の若き青年に過ぎず、宿老の意見を必要としていました。


殿、立花家と同盟を続けると品川湊、横浜湊、六浦湊の運上金の大きな配当が毎月入ります。

財力が有り、戦上手で魅力がありますが、領地はおおよそ武蔵国の南半分、30万石程です。


古河公方家は領地と支配下の大名を含め、下総、上総の北部と、常陸半国、下野、北武蔵、上野、推定200万石の領域に加えて越後国の守護職、上杉家の協力があります。


立花家は今、古河公方家、関東管領、山内上杉家、扇谷上杉家、越後上杉家を敵に廻して戦っています。

足利幕府のご公儀の諸侯との戦いです。3月から戦いが始まり、2ヶ月も戦いが続いています。

そろそろ息切れする可能性もあります。


そうだな、1月に品川湊を巡る争いに巻き込まれ、つい、勢いで立花家と組んだが、あの時は古河公方家、山内上杉家、扇谷上杉家がバラバラだったが、今は御三家が纏まってる様だな?

今後の展開次第でどちらと手を組むか考えても良いだろう。


書状を持って参った使者には会えぬが、解った!と伝えよ!


─この時、岩槻城には扇谷上杉勢が川越城に移動した事が伝わっていません。御三家が揃ってると思って古河公方軍が優勢だと捉えています。


解った!と伝えられた使者は脈有りと捉えて蓮田城の一色直頼の陣地に向かいました。

一色直頼は山内上杉家の宿老、長尾憲政に太田資正に寝返る可能性が有ると情報を伝えました。


蓮田城の長尾憲長から岩槻城に使者が来ました。

太田資正は直接は会わずに書状を受け取りました。書状の名義は関東管領、上杉憲政からの書状です。


─太田資正、立川明和─


書状の内容は古河公方軍が小弓公方家に圧勝して鎌ヶ谷城方面の戦いに加わり、優勢だと誇大な情報です。


明和?鎌ヶ谷城方面では古河公方軍が優勢で太田資高の叔父上が消息不明の大敗を喫したらしいぞ!

立花家の当主、立花義秀殿の軍勢が援軍に向かわれた筈!

大敗した噂は本当らしいぞ!


はい、事実ならば、鎌ヶ谷城方面で二度目の大敗です!

立花軍の援軍が居ながら大敗が続いています。

そろそろ潮時かもしれません。


書状には岩槻城に籠り、敵対しなければ勝利した後に宮代城、蓮田城、春日部城を返還するとしています。


恐らく、東大宮城の立花義國の本隊を狙う筈です。

集中攻撃を見逃し、岩槻城に籠るだけで、良いのです。


これで領地が戻るなら、我が領地と立花家は直接国境を接して無いから大した脅威は受けないだろう。

扇谷上杉家の領地が防壁になるから心配無いからな。


でも、江戸太田家はどーなる?


はい、立花家の援軍が有りながら大敗してますから、滅びる可能性が高いかと思われるます。


そうだよな。

俺達は生き残る可能性が高い古河公方軍に賭けるぞ!

























岩槻太田家の方針が変わります。

明日には古河公方軍の攻勢になりそうです。


明日はどーなる?

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