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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)4月19日、古河公方本隊遂に戦場に到着!立花軍との直接対決実現!?

4月14日に小弓公方軍に勝利した古河公方軍は翌日、圧倒的に有利な条件で和議を結びました。


数日、休養した古河公方軍本隊が再始動します。



1544年(天文13年)4月19日~


古河公方、足利晴氏は小弓公方軍との戦いに勝利して和議を結び、小弓公方領の2/3を獲得しました。重傷の梁田高助の助言に従い、雑務にも励みました。


戦死した千葉昌胤の後継者、千葉利胤の継承式を行い、小弓公方家から獲得した領地から5万石を与え、大掾正興の功績に古河公方家の傘下の諸大名家に道場開設の認可と所領2万石を与えました。


負傷した兵士達を見舞い、討ち死にした兵士の葬儀に立ち会いました。

小弓公方家からの領地接収の手配や、戦場の遺体の始末、被災した民衆への施し等、梁田高助が、手掛けていた裏方の仕事に携わり、事務方の苦労、末端の雑務の煩雑な事を学びました。


休息の合間には軍勢の再編成を行いました。

鎌ヶ谷方面で立花軍と戦う軍勢は古河公方軍本隊と千葉勢の半数が同行します。

古河公方軍本隊6000、千葉勢6000が編成されました。


小弓城から鎌ヶ谷方面は約30キロ、1日で行軍可能ですが、甲冑着けたまま行軍すれば疲労の回復に時間が掛かります。

梁田高助の助言で2日掛けて行軍する事になりました。

高助の傷もかなり回復して馬に乗り、同行しました。


4月18日出立→稲毛周辺滞陣

4月19日正午、夏見城付近に到着


足利晴氏と梁田高助は高城胤春から状況説明を受けると軍勢の再編成と配置転換を実施しました。


─金杉城方面─

─主将千葉利胤11000─


千葉勢に宇都宮勢、大掾勢を合わせて千葉利胤に軍勢を任せました。


4キロ北の鎌ヶ谷城周辺に布陣する畠山勢10000の軍勢と対峙しています。




─夏見城方面─

─総大将、足利晴氏11000─


古河公方、足利晴氏の本隊に高城勢に加勢していた部隊を戻し、小田政治勢を加えて編成。


大野城周辺に布陣する本多勢15000と対峙しています。



─船橋城方面─

─主将、高城胤春9000─


高城胤春、馬込和治の軍勢を合わせて軍勢を編成。

立花義秀の軍勢12000に対峙しています。



─立花軍の配置状況─


─鎌ヶ谷城方面─

─主将、畠山義國10000─


前日の夕方、鎌ヶ谷城の太田勢の救援に向かった畠山義國の軍勢に鎌ヶ谷方面を託します。

太田勢と合わせて軍勢を畠山義國が指揮します。


金杉城の千葉勢11000と対峙しています。



─大野城方面─

─主将、本多広孝15000─


本多勢と新納勢が合流、宿老、本多広孝が軍勢を指揮します。


夏見城の足利晴氏の軍勢11000と対峙しています。


─船橋城方面─

─総大将、立花義秀12000─

立花義秀、伊集院勢が合流。


船橋城の高城勢9000と対峙しています。


─松千代は祖父、義秀の滞陣する西船橋城に落ち着きました。

長旅で疲れて昨日は早寝して、19日は珍しく朝寝坊するほど疲れていました。

ゆっくり起きると、義秀に朝の挨拶に訪れました。

美人侍女4名が武者姿で松千代を護衛します。いつも通り抱っこされて登場しました。

義秀を見つけるとスタスタ走りました。


─立花義秀、松千代、鹿島政家


お爺ぃー!おはよーございますー!


松千代?珍しく寝坊したみたいだな?未だねむいのか?


お爺ぃー!まだねむいー!

いくさは慌てなければだいじょーぶだょ。たうえがちかいからぁ、こがくぼうのおじさんあせるから、ゆっくりでだいじょーぶだょ。


だははは!

古河公方軍は田植えが近いから焦ってるのか?

そうだな?有り得るぞ!


殿!古河公方軍の兵士の半分以上が農民からの徴兵です。

5月上旬の田植えに備え、本来なら準備に入る時期です。


だからね、あせるから、おおたさんのたんぼもしんぱいだょ。


なるほど!太田勢も農民兵が半分以上だな?補償するぞ!

江戸太田家、岩槻の太田家にも田植えに関わる補償をするぞ!

政家!府中の瀬沼に手配を頼む!


はい!

江戸太田家、岩槻太田に田植えに関連する補償を伝え、府中の留守居役、瀬沼寿勝に準備させます。


松千代!凄いぞ!

教えてくれて助かったぞ!

小さな軍師だな?


きゃははは!

お爺ぃー!だいすきぃー!


殿、松千代様は府中で軍勢を仕立て、軍勢2万を指揮して荒川、江戸川の渡河地点を選び、松戸城を攻略、立花軍の退路を確保して窮地を救いました。

大國魂神社の大神様に愛され、我が軍勢の将兵に敬愛されております。

立花家の宝にございます!


まぁな、松千代は大國魂神社の大神様から預かった宝だと思っている。

立花家だけの宝では無く、正義と民の安寧の為に必要な存在だと思っておるぞ!


─松千代─


見た目は3歳11ヶ月の幼児、前世の記憶と知識があるから子供の様で地理、方向感覚、歴史的史実を総合して判断しています。

転生した事実を知るのは祖父の義秀と父の義國の二人だけでした。



─立花義秀、鹿島政家─


政家、お前だけに知らせておきたい事が有る。


はい!承ります。


実は、俺と義國と松千代は前世でも親子三代の関係だったのだ。

死ぬ間際に大國魂神社の大神様と、ご先祖様の源義家公が現れ、立花家を立て直す様に諭された。

転生して立花家に生まれると松千代の様に大國魂神社の大神様から度々夢のお告げを頂いたのだ。


やがて大神様と義家公から、俺の前世の息子、義國と前世の孫、松千代を転生させるから、親子三代で立花家を立て直す様に命じられ、義國、松千代が産まれて来たのだ。


はい、殿が夢のお告げを頂いてたのは存じておりました。

義國様からお告げの話を聞きませんが?


だははは!

義國は3歳頃まで大神様に会えたらしいが、松千代みたいに立花家の危機に夢のお告げを頂く事はなかった様だ。義國は早くに会えなくなった様だ。


俺は松千代が生まれる前、4年前に大神様と義家公が夢のお告げで松千代を預けるからとお知らせ頂いたのが最期だなぁ。


はい、その話なら殿が酔われた時に聞かせて頂きました。

実は殿からは泥酔なされた時に何度か転生に関わるお話を聞いておりました。


だはははは!

そうか?そうだったか?

泥酔した時に打ち明けていたのか?


はい、最初は半信半疑でしたが、松千代様が大神様のお告げを頂き、立花家が何度も救われました。

それ以来、転生のお話を信じておりました。


それでなぁ、前世では俺と義國は性格が合わず、何度も親子喧嘩になったからなぁ、今世では身近に置かず、領内を廻り学ぶ事に専念させたから時に問題は無かったのだ、しかしなぁ、義國は前世では松千代を虐待した過去が有り、松千代も前世の記憶から義國を極力避けておる。


義國は優秀だが、上から目線で自分より優れた人材に嫉妬する悪い面を持っており、注意しても治らなかった。だからこそ、今は将広に託して再教育中だ!


殿!

それで豪快無双!泥酔軍師!弟君の将広様に託されたのですね?

(笑)


あぁそうだ、前世では松千代を潰しかけたからな、今世でこれを許したら立花家が潰れる。

大神様も義家公も望まぬ事態になるからな。

だからこそ、筆頭宿老の政家だけには伝えておきたかったのだ。


はい、秘密にしておきまする。


数年したら家督を義國に譲る事になる故、義國付きの筆頭宿老には転生の秘密を伝えるつもりだ。

政家の妻君だろうが、嫡男、政勝にも秘密だぞ!


はい、必ず秘密は守ります!

殿、泥酔した時にうっかりお話にならぬ様にお願い致します!


だははは!

そうだな?

松千代が府中から軍勢率いて救いに来てくれたから、嬉しさのあまり、泥酔したらしゃべりそうだな?!

(笑)



この日の両軍は軍勢の再編を優先しました。武器、兵糧の移動に忙しく、到着したばかりの軍勢も移動の疲れを癒す時間が必要でした。















古河公方本隊が到着しました。

立花軍の増援部隊も前日に到着したばかりで両軍共に再編成と武器、兵糧の移動に忙しい1日になりました。


戦闘は明日以降になります。


立花義秀が筆頭宿老、鹿島政家に親子三代の転生について、秘密を打ち明けました。


明日はどーなるでしょうか?

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