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「ん?今日はこの席なのか?」

「……。

きょ、今日はここが良いんです!」


 いつもは窓際の席で学校の課題などを広げている為、カンミが問いかける。

 シフォンが指摘された事に心無しオドオドしているようだった。

 長年、カウンター越しに色んなお客さんを見てきたカンミは、いつも様子が違う事には入店時には分かっていた。

 そして、カウンターに座る。

 それは『多分、俺に何か話すことがあるんだろう』とカンミが察するのは簡単だった。

 俺への内容ならと、本人から切り出す事を待つ事にした。


「そうか、何か飲むか?」


「え?」

「さっきのお詫びにお前の大好きなミックスジュースでもご馳走するぞ」


 グラスを手にカンミはシフォンが話が出来る様にゆっくりと環境を整えていく。


「うん、いただきます…」


気持ち弱く頷く。

 カンミはゆっくりと重い腰をあげ準備を始める。

 バナナ・桃・パイナップルをたっぷり使いシロップに漬け込んだレモンの身とオレンジの身をミキサーを入れる。

 甘さの中にさっぱりとした後味を残す人気メニュー。

 ドロっとしたミックスジュースはもはやデザートと言っても過言ではないとカンミは思っている。

 フルーツと牛乳をミキサーに掛けながらシフォンが何を言いたいのか、何があったのかを想像する。


『あいつの性格だと友達関係では無いだろうし、とても言いにくい事なんだろうか?』

『俺に迷惑をかける事か?』

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