表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/50

2-36

 シフォンは一連の出来事を「ほえー」と声が聞こえてくる様な顔をしながら眺めていた。

 それはAPが使うオブジェクトリカバリーを初めて目の前で見たのとAPの凛とした立ち振る舞いにカッコ良さを覚えた為だろう。

 一同はAPを一礼とともにお見送りをした所で、カンミは終始うつむいたままのショコラに声をかける。


「さ、中に入ろう」

「で、でも…。ごめんなさい…」

「……。ショコォ…」


 『この子もシフォンと同じで悪い子じゃないんだなぁ……、ちょっと手が早いのが問題だが』


「さっきも見ただろ?APがきれいに直してくれた。さっきは事故で、APは誰も悪くないと判断した。それでいいじゃないか」


 ショコラは何も悪くないと遠まわしだがカンミなりに伝える。

 不器用に。

 だが、それでもショコラの顔は出会った頃の笑顔はない。心に刺さった棘は周りの言葉ではなかなか抜けないものだ。

 どうしたものか、とカンミは無造作に頭を掻き、シフォンを横目に見る。

 シフォンも「う~…」とどうしたらいいのか分からないみたいだ。

 こうなるとショコラは閉じこもってしまうんだろう。

 見た目や言動は大人っぽいがこういうところはまだまだ子供なんだなと小さく肩で息を一つつく。


「じゃ、そうだな。お前が劉に対して、手を出したからこうなったんだよなぁ」


 カンミは腕を組み、下を向いたままのショコラに近づく。

 その言葉にショコラは体の内側に力を入れるように体を緊張させる。


「え?ちょっと、カンミさん!ショコは!」


 カンミの様子を察したのかシフォンが身を乗り出す。

 そんな今にも走り出しそうなシフォンの肩に手を置き、身長差のある三国はシフォンの頭の位置まで腰を折り目線を合わせなだめる。


「シフォンちゃん、大丈夫。ここはカンミに任せて。

あいつならうまくやってくれるよ」

「…三国さん…。

はい…分かりました…」

「ありがとう。僕の言葉を聞いてくれて」


この度は最後までご愛読ありがとうございました!

これからも、合間を見つけてはこのクラウド商店街の物語を綴っていきますので

是非、ブックマークお願いいたします!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ