42/50
2-31
「……はっ!!っておいぃぃぃーー!何やってんだぁーー!」
カンミが叫ぶ中、吹き飛ばされた劉が吹き飛んだ原因に向かって叫ぶ。
「っつてて…。っ何すんだ!この暴力女ぁ!」
その言葉に顔を赤らめ眉毛がくっつかんばかりに眉間に寄せ、割れた窓に片足を乗せ、ガラスが細かくつぶれる音を立てる。
「あんたこそ、なに馴れ馴れしく近づいてんのよぉぉーー!」
「ショコーー!落ち着いてよぉーー!」
「ちょっと話しかけただけじゃん!」
「はぁぁ!?距離感って物があるでしょーーがっ!」
ショコラが怒るのは無理はない。
俗にいう、ガチ恋距離というのであろうか、初対面が近づいていい距離ではなかったとシフォンは思う。
ショコラの不意を奪ったとはいえ顎に手を優しく掛け『とても情熱的な瞳なんだね、僕もご一緒していいかな?』なんて詰め寄ったのだ。
肩で息をするショコラにカンミが近づいてくる。
この度は最後までご愛読ありがとうございました!
これからも、合間を見つけてはこのクラウド商店街の物語を綴っていきますので
是非、ブックマークやご評価お願いいたします!