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ーーーークラウド商店街・入り口付近
シャッターで閉まった店が並ぶ商店街の入り口に二人の姿があった。
シフォンとフェルトが人がいない商店街にも関わらず歩行者専用の標識を見つけ自転車から降りゆっくりと自転車を押しながら商店街の中に入っていく。
「こう見ると、失礼だけど…。お店なんてあるのかなって思っちゃうわね」
静かなシャッター街をショコラはキョロキョロしながら進んでいく。
「私が始めて来た時は、まだお店はあったけどね」
「そうなんだ。雰囲気は昔ながらって感じだけど、私は好きかな」
「分かる!いいよね、レトロな感じ!」
天井は白のマット調屋根があり、日差しが薄っすらとは入り込む。
そんな昔ながらの商店街には薄っすらとコーヒーの匂いが漂っている。
「あ、あそこだよ!」
シフォンが指を指しグレーや白のシャッターが並ぶ中、ロッジのようなレトロなお店が顔を出す。