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そんなふざけた二人を教卓から仙道が手招きしている。
シフォンが表情を戻し、ショコラに手を軽く振ると席を立ち仙道の元へと小走りで走り出す。
そんなシフォンを肩肘を付きながらショコラが「いってらー」と軽く手をふる。
「ごめんなさいね、確認だけ取らせていもらいたいの」
「…確認…ですか?」
「そう。実習場所のガーデンカフェ?ですね、こちらはクラウド商店街という、ポータルの稼働率がデータ上物凄く悪いのだけど、実習が可能なのですか?」
仙道はタブレット上のデータを見ながらシフォンに確認を仰ぐ。
「そう…ですね…。確かに、人通りも無いですしカンミさんも同じような事を言っていました」
「そうですか。でしたら、なぜこのお店を選ばれたのですか?」
「…。私はたくさんの人に選ばれるお店もすごいと思いますし、憧れがない訳じゃないけど」
仙道はガーデンカフェの業務実績までは見てはいない。あくまでポータルの稼働率を見て人の出入りがない店舗、生徒がしっかりと学べるのか、仙道は担任としてのシフォンを気にかけたようだ。