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2-13

「それではHRを始めます。席に着いてください」


その声と同時にバタバタと言う足音、椅子を引きずる音が一時的に教室を占領する。

 そして一瞬の静まりを得た教室の教卓の前に立つ仙道先生は手帳を広げ何かを確認してから、先日の内容を改めて告げる。


「フェルトさんは現場実習の場所が決まったようですが、皆さんもこういった面倒なことは早めに終わらせたほうがいいですよ」


シフォンがすでに決まった事に他の生徒が隣同士で声をかけあったが、担任自ら「面倒なこと」と言ったことが一番教室を騒がせた。


「世界一やる気のない担任だよな…」

「そこが弥生ちゃんのいいとこじゃん!」

「お前、苦労するぞ…」


熱狂的弥生ファンがボソボソと話している中、仙道は話を続ける。


「フェルトさんは後でお話がありますので残ってください」


 仙道は顔を動かさず目だけを動かしシフォンを探す。

 それは目が泳いでいるようにも見えた。

 生徒全員『え?生徒の席覚えてない感じ?』と声に鳴らない引き笑いを浮かべる生徒も少なくない。


「はーい!」


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