表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/50

2-9

ーーーークラウド学園


 学園中央に一つ突き出た赤い屋根からカーンカーンカーンと重く校内授業の終わりを鐘の音が伝える。

 クラウド学園ではよく聞く「キーンコーンカーンコーン」とは鳴らない。

 白く4本の柱の真ん中に古く使い込まれた深い光沢をまとった大きな鐘がゆっくりと左右に揺れ「カーン……カーン……カーン……」と大きく鳴り響く。

 この鐘の音が合図に静まり返った本館にポータルから他の教室で実技講習を受けていた生徒がガヤガヤと学園の本来の姿へと変えていく。

 接客の講習を終えたシフォンが廊下に出るとキョロキョロと周りを見渡す。

 暫く教室に入らず廊下にいるとショコラが合流する。


「おまたせー」

「ううんー、ん?今日のショコいい匂い!今日は何作ったの?」


 実習で使う制服は指定の物はなく各自Vライバーとして表に出る衣装を使って参加する事になっている。

 そのショコラの制服はキッチンに入ると言うにはカジュアルな衣装を身にまとっている。

 首にチョーカーのような巻いた赤いスカーフにカラフルなペンキを勢いよく吹きかけた模様の白のダウンジャケットを纏い、白いTシャツを腰で結びおへそを見せたセクシーな物だ。

 下にはスラッとしたジーンズに上におヘソの下ぐらいから腰回りを一周するようなエプロンを巻いている。

 キッチンに立つものとしておヘソを出しているが気にはなるが、スタイルが良く、キリッとした目つきがその違和感を感じさせずこれがショコラにとって正解なんだと思わせる。

 そんなショコラに抱きつくとフンフンと香りの正体を探る。


「ちょっと!どこ嗅いでるのよ!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ