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第2話【現状確認】

第零章 第2話【現状確認】



あれから第四師団支援連隊輜重大隊隊長のゲールに回復魔法をかけられて現在各師団の団長と連隊長を呼び出した。馬や食料など物資はアイテムボックスの中に入っていたり、輜重部隊がしっかりと管理している物資もありすぐに問題は発生しない状態だということがわかった。そのため、最初の平原に野営地を建設し一番大きなテントに集めた。


師団長、連隊長を合わせて自分の目の前に14人の男女が平伏していた。


「団長、全員が集まりましたぜ」


第一師団長ということもあり基本的俺に報告なんかをくれるのはゴライアスだ。細かい指示なんかも出してくれたりしてるので非常に助かる。ゲームでは大雑把な指示でも問題なかったが、現実になればしっかりと指示しないとこいつらを無駄死にさせることになる。それだけは許されない。



「よし、現状把握のためこの野営地を中心として四方に騎兵と諜報大隊の混成偵察隊を派遣したいと思う。ここがどこなのか一切わからない状態は危険だ。偵察隊の報告があるまで、警戒を密にしておけ」


「「「は!」」」


全員が命令を承諾してそれぞれの部下に指示を出しにいって大きな天幕の中に俺一人となり深く考え込む。


ゲームとは違い自分の指示で自分の大切な部下が死ぬ。だが、戦うことを生きがいとする軍団が戦わないということは生きていけない。この世界がどういう世界かわからないが、この世界に俺を転生させたということは少なくとも平和な世界ではないはずだ。


死を運ぶ軍団の総勢は5万。第1と第2に1万5000、第3と第4に1万の4個師団。第2師団はゴライアス率いる歩兵師団、第2師団はシーラというセミロングの青髪でスレンダーな美女が率いる弓兵師団、第3師団はアリス。ゴライアスの次に起きた子だ。彼女は銀髪ショートのグラマラスの美女が2mを超える大きな槍を携えて率いる騎兵師団、第4師団はエルヴィラというこれまたグラマラスな黒髪ロングの妖艶な美女が率いる支援師団がある。


兵たちはどれもこれも精鋭で非常に強いが、それは代わりは容易に用意できないことを意味している。そのため、できる限り早くどこかを占領して兵士として訓練もできるようにしておかないとまずい。新兵を確保できなければいくら強くても消耗戦で負けるのだ。


傭兵活動をするとしても使いつぶされないようにまともな雇い主を探さなければならないがそうたやすくは難しいだろう。特にこの世界で戦果を挙げているわけではない。ゲームの知名度を引き継いでいればいいがそれは期待しすぎだろう。


偵察隊の報告に期待するしかないか…。

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