第4話 女神とのお話2 【倍加】スキルと他にもツヨツヨスキルをいっぱいもらった
説明回です。
「なんで俺は、転移するんですか?」
女神様である、ディオ・ツヴァイに向かって、俺はこの質問をした。
「それは、あなたが異例なことで亡くなったからです。普通の人達は、亡くなったら記憶が消されて新たな生として転生しますが、あなたは私の知り合いの神様の不都合によって亡くなってしまったので、こうして私が引き止めて転生ではなく転移という形で私の世界に来てもらいます。
また、あなたが亡くなった原因の詳細は、あなたが神隠しという状態でそちらの世界から突然いなくなったものなのでその時の記憶はかなりあやふやだと思います。」
そう、俺はなんで死んでしまったのかが全く分からなかったのだ。意識が途切れる前は、いつものように最寄り駅から自宅に帰る途中であったことは記憶に残っている。確か、歩いている途中、不意に風が吹いたような気がして…
そうか。それが神隠しだったのか。なんともあっけない死に方だったな。自分が死んだこともわからなかったからな。俺の神様に対する尊敬度がだだ下がりだぜ。
それなりに中のよかった妹のトワには申し訳無かったが、両親やクラスメイトには特に恩が無いのであまり後悔はしていない。
「妹だけには、俺がこんな形で死んで転移することを伝えてくれないか?他の人には伝えなくていいから。」
「わかりました。私達がこのようなことであなたを亡くされてしまって申し訳ございません。妹さんだけでよろしいのですか?」
それで十分だ。親とクラスの人達にはいい思い出がなかったからな。この話はまたいつかするか。
「ああ、妹だけで十分だ。むしろ、他の人達には言わないようにしておくれ。妹なら、別に何も言わなくても俺の話はしないだろうから他人に伝わることはないだろう。
それじゃ、次の質問はツヴァイについて教えてほしい。」
「あなたは妹さんをとても信頼しているのですね。それはよかったです。それでは、私の世界であるツヴァイについて話しましょう。ツヴァイは…」
俺は相槌をうちながら、ツヴァイについての説明を聞いた。女神様の話によると、ツヴァイというのは次のようなことらしい。
・ツヴァイは、剣と魔法の世界であり、魔法が存在する
・地球と同じように動植物が存在するが、その他にモンスターというものが存在する。
・人間のほかに、獣人やエルフ、ドワーフと行った種族が存在し、まとめて人種とされているが、人間以外は差別されることもある。
・人種の敵対種族として魔族が存在し、人の形をしていて魔人と呼ばれることもある。
・魔族の長として魔王が存在して、人種から恐れられている。
・一部のモンスターは人語を話すことができる。
・力の指標としてステータスとレベルが存在し、ステータスが高いほど強くなる。ステータスは鍛錬をしたりレベルアップしたりすると上昇する。
・ステータス以外にスキルというものが存在し、特殊な効果があり、スキルレベルが存在する。
・スキルレベルが上がるとスキル効果が強化される。
・スキルは1固体だけが持つユニークスキル、強力な特殊効果があるエクストラスキル、普通の効果を持つノーマルスキルが存在する。
前半はツヴァイという世界の概要について、後半はステータスやスキルといったザ・異世界なものについての説明であった。
「あなたには私達からのお詫びとして、ユニークスキルとエクストラスキルを渡したいと思います。何か希望はあったりしますか?」
「ありがとうございます。ちょっと考えたいので少し時間をいただけますか?」
きました!このセリフ!異世界ものと言ったらこうこなきゃ。これらのスキルは重要だぞ。しっかりと考えよう。
よし、これで行こう。
「考えました。まずはユニークスキルからいいですか?俺は、もし異世界に行ったとしたら、成り上がりがしたかったんですよ。だから、そのためのスキルとして、レベルアップしたらステータスが倍になるようなスキルでいいですか?」
「ふむふむ、それは面白そうですね。成り上がりですか。私もあなたの武勇伝を聞いてみたいですね。いいでしょう。ユニークスキル名は【倍加】で、レベルアップしたときにステータスが倍になる、というものでいいですね?これは作るのも楽そうでいいですね。」
俺はこの時ユニークスキルについての質問をした。
ユニークスキルは一から作るものらしい。これはプログラムみたいなもので、構造が簡単なものほど効果が強くでき、構造が複雑だと効果は薄くなりやすいらしい。
例えば、魔力増大のようなスキルは、魔力の部分を増すだけなので効果が大きくなり、魔法創造のようなスキルは、情報が多すぎるので制限が多く、効果もいまいちになるらしい。
「それでは、ユニークスキル【倍加】を北条ハルトに与えます!」
《北条ハルトはユニークスキル【倍加】を獲得しました。》
頭にこんなアナウンスが流れた。
よっしゃー!スキルゲット!これで俺は最強になれる。そう、俺は成り上がりもそうだが、強くなりたかったのだ。このスキルがあれば、俺はどこまでも強くなれると思う。頑張るぞ!
「今、頭の中にアナウンスが流れたでしょ?あれは、世界の声っていうものでレベルアップとかそういうときに流れるものよ。これは、私の知り合いの神が作ったのよ。」
そうなのか。これはすごいな。脳内に音声とか、地球じゃありえないからな。異世界っていう時点で地球の常識は通じないけどな。次は、エクストラスキルか。
「次はエクストラスキルでいいですか?エクストラスキルでほしいのは…」
俺は女神様と交渉し、《鑑定》、《無限収納》、《言語理解》、《回答者》を獲得した。
「今あげたスキル達は、あなたがツヴァイに行ってから使えるようになるはずよ。だだ、《回答者》だけは世界の情報を取得しないといけないから初日は使えないかもしれないです。」
「わかりました。このスキルを使って、成り上がり頑張りますね。ありがとうございました。」
「新しい人生、頑張ってくださいね。成り上がりのために、あなたのステータスは普通の1/10にしておきました。私もあなたの様子を見るつもりですが、困ったときはこの指輪を使って連絡してください。
あと、いくつかのあなたの世界の食料等をあなたの《無限収納》入れておいたので、街を探す前にはそれで過ごしてください。
それでは、あなたの人生の幸福を…」
女神様は最後にそう言って、俺の意識は落ちた。
「ふふ、【倍加】スキルは今まで私が作ったスキルの中で1番単純なつくりでした。ユニークスキルはどうしても情報が多くなりやすいですからね。果たして、どこまで強くなるのでしょうか…」
女神はまだ知らなかった。
【倍加】スキルはステータスやスキルをレベルアップ時に倍以上にすることを。
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