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第19話 あなたが、騙されていたからですよ

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みなさんのおかげです。ありがとうございます!


これからもよろしくお願いします。




ーーーside フローラーーー



私は今困惑している。


朝、目が覚めたときに知らない場所で拉致られた。手足が縛られ、口も塞がれ身動きができない。


そう思っていたときに声をかけられたのが、私を王城から逃してくれた執事長のセバスチャンだった。



「フローラ王女、今はどんな気持ちですか?拉致をしたのがこの私と知って。そうですね。この状態だと話ができないそうなので、口だけは動かすことを許しましょう。」


そう言ってセバスチャンは指をパチンと鳴らすと、私の口を塞いだものがとれた。


「どうして、セバスチャンがここにいるのですか。どうしてあなたが、私を誘拐したのですか。速くここから出してください!」


「そうガヤガヤと言わずにも、私が話してあげましょう。さて、何から話しましょうか。」


今は何をしても動けない状態なので、私は大人しくセバスチャンの話を聞くことにした。


「まずは、フローラ王女を誘拐した理由ですかね。それは、あなたがその能力を持っているからです。」


「能力?まさか、『天気の巫女』のことですか。」


「その通り。何かを代償にして、天候を操作する能力です。」


「そ、それは、私を王宮から理由ではないですか。セバスチャンが『この能力が王家に伝わると危険ですから、ここから逃げてください。』って言ってくれたではないですか。それなのに、なぜあなたが必要としているのですか。」


「これはフローラ王女。まだおわかりにならないのですか?それは、あなたが…」


「言わないで!それ以上は言わないで!お願いだから!!」


「あなたが、騙されていたからですよ。」


その言葉で、自分の何かがぐずれ落ちた気がした。大切だったものが失われた気がした。


「それは嘘、嘘ですよね。だってあなたはずっと私のことを見てくれて、私が悲しいときには一緒にいてくれて、私を慰めてくれましたよね?あの日_5年前に私が馬車で魔物に襲われたとき、命がけで私のことを守ってくれましたよね?それらも全て…嘘だというのですか?」


セバスチャンは、にっと笑って、蔑むように言った。


「ふふふ、全部嘘ですよ。フローラ王女の隣にいたのも、魔物に襲われたときも、全部嘘ですよ。ええ、あとときの演技は大変でしたね…。でも、こうすることでフローラ王女から信頼されることが目的でしたから。」


「…それではどうして、私のことを王宮から出したのですか!」


「それはですね、王家から私が疑われずにフローラ王女を連れて行くためですよ。あなたが一人でに家出をしたとされれば、途中で私が拉致をしても何も悟られないでしょう。あなたにその称号の危険さをずっと伝えるのも大変でしたよ。一国の王女がまんまと騙されるなんてなんと愚かなことでしょう。」


そうか。私は完全に騙されていたのか。私はなんと愚かなんでしょうか。セバスチャンと共にいた日々は全部嘘。セバスチャンの笑顔は全部嘘であって、私が王家で唯一心を許していたセバスチャンが一番の裏切り者であったんだと。ましては、そう思わせるために小さい頃から私を誘導し続けていたのでしょう。


ああ、酷いものですね。


「これで心が完全に折れましたか。いやー、本当に疲れました。魔王様も過酷な命令をしたものです。10年も私を王城に忍ばせて『天気の巫女』を連れ出すという任務を。」


「今、魔王様って…魔王って言いましたよね?セバスチャン、あなたは何者なのですか?」


「ふふ、やっとこの仮の姿を止めることができますよ。私は_魔王軍の四天王の一人、ベノム・オストワルトでございます。」


セバスチャンはそう言うと、頭からツノが生えてきて、肌が褐色色に変色し、禍々しいオーラを放った。


魔王軍の四天王ですか。これはもう諦めたほうがいいですね。かの勇者パーティでも未だ一人も倒すことができていないようですから…


「それでは、今から魔王様の元へ連れて行きますね。フローラ王女、お眠りになりなさい。」



私は、もう抵抗する気力がない。唯一の理解者を失って、何を思えばいいのか。私は、このまま魔王の元に向かって魔王の肥やしにされるんだ。


それは…それは、嫌だ!私はまだ死にたくない!魔王の餌食になんかされたくない!誰か、誰か…


「助けて!!!!」




ドッッカアーーンッッ!!


いきなり爆発音が聞こえた。誰かが、助けにきてくれたの…?




「おう、間に合ったようだな。大丈夫か?フローラ。」




そこにいるのは、昨日私をドラゴンとスタンピードから救ってくれた、ハルトでした。







ーーーside ハルトーーー


「間に合ってよかった…もう少しでも遅れてたらやばかったな。」



俺は、フローラがいないことをすぐにマリーちゃんと親父さんに伝え、ドロシアと一緒にフローラを探しに行った。


俺のエクストラスキル《回答者(レスポンダー)》のラレスにフローラが今どこにいるのかを尋ねて、ここまで全速力で走ってきた。


ドロシアは、あとからドラゴン状態でくるだろう。ん?そういえばドロシアってアース・ドラゴンだけど、空飛べるのか?


それはドロシアが来たときに考えよう。っていうか、ここ遠すぎるだろ。ここはヘリカルの街から俺が異世界に来た場所に向かってずっと進んだところにあった。ラレスから南西西に向かって300キロって言われたときはびっくりしたよ。まあ、俺のステータスで走って跳んだら10分もかかんなかったけど。いや、俺速すぎだろ。マッハ1.5くらい行ってるよ。ソニックブームは消しながら走ったけど、まさか自分が音速をだすとは…



「そこの貴方、どうやってここまで来たのですか?フローラ王女が泊まったいた宿には時間稼ぎ用の魔族を一人送ったというのに。」



「ああ、まんまと引っかかったよ。なんであのとき気づかなかったんだろ。まあ、それはいい。このフローラを連れていったのは、お前だろ?フローラ王女の面倒をよく見ていたヘーリオン王国の王宮の執事長であり、魔王軍の四天王であるセバスチャン_いや、ベノム・オストワルト。」


「ど、どうして私の正体を…。」




これから戦闘をするのに、予習は必須だろ?


ありがとうございます。


続きが気になる、早くバトルが見たいという方はブックマーク、ポイント評価をよろしくお願いします!

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