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第18話 顔だけドラゴンの状態でそんなことされても困るだけだよ

主人公の設定を変更しました!


皆さんの意見ありがとうございました。


もしミスを発見しましたら、感想にて伝えてくださると嬉しいです。よろしくお願いします。




俺は宿屋の『タケキノコ』で夜を明かし、朝食を食べに階段を下りた。


「ハルト様〜。フローラさんがいませんね。」


「確かに。まだ起きてないようだな。ちょっと声かけてみるか。」


一階に着いて朝ご飯を食べようとしたが、フローラの姿が見当たらなかったので、また階段を上ってフローラの部屋に向かった。階段を歩くたびにキシキシって木の音がなるのがなんか不安だなあ。


「ローラ、朝食できたぞ。」


結構大きな声で呼んだので一応ローラと言っておいた。フローラって聞かれて王女と疑われるのもよくないからな。



「ゴホンゴホンッ、ちょっと体調が優れないので二人で食べていてください。」



ん?なんか声が低い気がする。あ、体調が悪くて喉でも痛めたのか。大丈夫なのか?



「おお、気をつけてな。それじゃ先に食べてるぞ。」



そう言って俺は朝ご飯を食べに下に戻った。




「ローラさん、大丈夫ですかね?」


「昨日まで長旅のようでしたし、疲れているんじゃないですか。」


「確かにそうかもしれないな。喉の調子も良くないみたいだし。あとで看病しに行くか。」



この宿屋の親父さんの娘であるマリーちゃんとドロシアと朝食を食べている。フローラは、まだ来てないようだ。



「そういえばハルトさん、昨日いろいろやらかしたらしいですね!」


「昨日はいろいろやったけど。なんでマリーちゃんが知っているんだ?」


「それは、風の噂です。看板を首に下げた男の子が北の森に向かったときにドラゴンに襲われてスタンピードが起き、ドラゴンもろとも全滅させたみたいなことを聞きましたよ。冒険者さんたちが『ドラゴンスレイヤー』だとか『スタンピードの覇者』だって叫んでたみたいです。それってハルトさんのことですよね。」


「まあ、そうだけど…ドラゴンは倒してないぞ。ここにいるドロシアがドラゴンだ。」


「ふぇ?それホントなんですかってギヤャャャーーーーッッ!!」



わーお。隣でドロシアが頭だけドラゴンになった。普通の体で頭ドラゴンとか、ただのホラーだよ。ちょっ怖いんですけど。

ちなみに、この状態になるとドラゴンブレスを出せるようになるらしい。ますますこえーわ。


マリーちゃんは生きてるか?お、生きてるわ。今にも失神しそうな顔をしてるけど、結構耐性があるようだ。


「ちょっとドロシアさん、いきなりそれになるのはやめてください。もうわかったので。びっくりしすぎたので、ちょっとだけやっちゃいました…」


『ふふ、この状態でも気を失わないとは。マリー、貴様はなかなかの胆力があるな。』


「おい、早く戻れよドロシア。」


なんでドラゴンの時は口調を偉そうにするんだよ。まあ、わからなくもないが。つまり、見栄を張りたいんだろ?そうすることでドラゴンの威厳を示すことができる。

いや、顔だけドラゴンの状態でそんなことされても困るだけだよ。



「うう、ハルト様、なんでそんなことを言うんですかあ。」


「その顔だけドラゴンはもうやるな。バランスが悪くて気持ち悪い。」


「ええ、気持ち悪いって女子に言ってはダメですよ!ハルト様、ボクは傷つきましたー。」


「…そうか。」



思わず言葉を失ってしまった。返答の言葉が全く思いつかない。弁解の余地もない。ただ俺は人類の99パーセントが思うであろうことを言っただけなのに、どうして俺が責められているのか。


そんなことはどうでもいい。なるべく早くフローラの調子を見にいかないと。



「マリーちゃん、ドロシア。ちょっとローラの様子を見てくる。」



俺は朝ご飯を食べ終え、フローラの看病をするために二階に上がった。




「ローラ、大丈夫か?下からパンを持ってきたぞ。」


しかし、フローラの声がしない。寝てるのか?


俺は右手でドアノブを回した。


「入るぞ……え?」



そこには、全開に開いた窓、その風で揺れているカーテン、散らかった荷物、床に落ちている毛布。


そして誰もいないベットがあった。



「ローラ?フローラはどこだっっ!!」







ーーーside フローラーーー



朝目を覚めると、知らない天井が見えた。


もちろん宿屋の天井は知らないけど、少なくともここが宿屋じゃないってことだけはわかった。辺りが暗くて、昨日いた宿屋の部屋と全く違う。


ここはどこなんだろう。そう思って体を起こそうとした。え?手が動かない。手が後ろで縛られている。足もだ。



「んーんー!んんんんっんん!」


口も何かで塞がれている。口が開かない。私、どこかに誘拐されたの?早くここから出ないと。



「おやおやフローラ王女。そんなことされても、ここには誰も来ないですよ。」



後ろから声を変えられた。聞いたことのある声だった。


私が小さい頃からずっと一緒に過ごして、ここにいては危険だからと、私を王城から出してもらった恩人。



認めたくない。知りたくもない。私を誘拐した人はこの人なの?


なんで、なんで?どうしてここにセバスチャン_執事長がいるの!?



ありがとうございます。


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