第11話 2対3000の戦い①
よろしくお願いします。
早めの投稿です。書けたらもう一話も行きます。
俺とフローラ(王女)は今、約3000体のモンスターに囲まれている。
右を見ても、左を見ても、前を見ても、後ろを見ても…そこにはモンスターの壁があるだけ。
上や下を見ても…いや、そこにはモンスターはいなかった。逆にいたら余計に困る。
これらは、機嫌を損ねたドラゴンの咆哮によって呼び出されたものだ。
そう、俺たちは絶体絶命の危機に瀕している。
しかも…
『ここにいるのは全て貴様ら人間たちよりも5倍以上強いモンスターしかおらんぞ。さあ、早く絶望した顔を見せるのだ。』
一体一体が全て普通の人間の5倍以上である。ただの絶望だ。ドラゴンにとって、人間はどうでもいい存在なのだろう。
俺たちは、全力で戦うしかない。ひたすらに、戦うだけだ。
戦う前に俺は、目の前の敵を鑑定した。
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オーク
レベル:20
HP:500/500
MP:300/300
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二足歩行する豚型のモンスター。アース・ドラゴンに呼ばれた。よく人を襲う。また、オークの肉は焼いて食べるとおいしい。
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そう、普通の人間の5倍なのだ。そして俺のステータスは、
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名前:北条ハルト
年齢:17歳
性別:男
種族:人間
レベル:7
HP:743/743
MP:640/640
筋力:709
体力:690
防力:770
敏捷:672
魔力:640
魔耐:640
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である。俺はオークにステータス勝ちしているのだ。
もし、この他の敵も同じステータスだとしたら…一体ずつなら勝てるかもしれない。
しかし、しかしだ。敵は数だ。なんせ、3000体の敵を休まずに倒さなければならない。同時に襲ってくる可能性も高い。やはり、この状況はかなり厳しい。
俺は、後ろをちらりと見ると、フローラが剣を構えていた。さっきまでは持っていることを知らなかったから、きっとローブに隠れるようにしていたのだろう。
そして、フローラはオークに攻撃を仕掛けた。
その一瞬で…オークは真っ二つになっていた。フローラの攻撃は俺の目でも捉えるのが大変だった。あれ?めっちゃ強くね?
さっき確認したときは、フローラはオークと同じレベル20だが、HPとMPは300よりも低かったのだ。おそらく、敏捷のステータスとかが高いのだろうな。
そして、フローラは次次とオークたちを切っていった。パス、パスとその音だけが響く。断末魔が聞こえないほど早く強いのだ。
フローラの剣さばきは、流れるようで美しかった。見ていると、その流れに見とれてしまう…
剣か…俺も使ってみたいな。まずはこの戦いだ。これに勝たないと何も始まらない。
よし、俺もこの経験値たちをぶっ倒すか。
読んでくださりありがとうございます。
今日はもう一本いけたらいきます。