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<OVER THE WORLD>  作者: 高梨恋夢
1/1

プレイヤー

一人、また一人と人が倒れていく。

生まれながらにして俺は悪魔のこと言われてきた。

出身はイギリス、どこの国でもそうだと思うが生まれた子の名前は堕天使だとかサタンだとかマイナスのイメージを沸かせる名前は社会通念上、問題があるとして役人から受理されない_強制的に変えさせられる。

しかし俺の名前はバアル・アンドレ・マリウス。

これを役所に出した時勿論受理されなかった。だがそれに賢い父は反論した。

その内容が「子どもの名前がこのようだと珍しい名前ということで人脈が広くなる。悪魔は悪の頂点でありこの子にも頂点になってほしい。」ということだった。

このことで裁判になったらしいがどういうわけか父の言い分は認められ俺の名前は悪魔の名前になった。

この名前を付けた本当の理由を知ることは俺の年が16になるまで分からなかった。

16の時、俺は父から肝臓をくれと言われた。

実は父と母は籍の中での家族であって実際のところ父は他の女ができていたそうだ。

その女の子どもの肝臓が弱く子の俺を育てて肝臓を交換しようと考えていたそうだ。

悪魔の子 それはどちらともが望んで生まれた子ではないからつけられた名前。

この地点で俺はもうどこにも居場所がなくなった。

幸いにも俺は父からフランス語、スペイン語、ドイツ語、アラビア語、中国語、韓国語、日本語の7か国語を教わっていた。

まるでこの時のために用意してくれていたかのように。

だが俺は名前が悪魔の名前ということもありどこの企業にも採用されなかった。

最終的にたどり着いた場所は裏の道、殺しだ。

殺しを始めて現実上ではまだ2年。というのも今この時代はVR技術が進んでおり仮想世界を通じて100年もの間魂事態を仮想世界に持って行って殺しのトレーニングをした。

人間の寿命は75くらいだ。しかしそれは医療技術が発達するにつれ伸びていくだろう。

現に昔は30歳ほどの寿命だったじゃないか。

今分かっているのは人の限界寿命は300歳、それを超えると人が治められる記憶量が限界がきてしまい自発的に壊れるらしい。

その内の100年なんて何ともない。毎日毎日切る打つ観察そして静寂。これを繰り返すのみ。

仮想世界は大体がゲームとして使わられいろいろなプレイヤーが楽しんでその上剣技や銃技を磨いている。

しかしそれは仮想世界のシステムアシストによるもので実際の自分の技には直結しない。

だからこそ俺は何のシステムもなしにただ一つ魔法効果だけ付けてトレーニングを行った。

今日もまた一人殺してしまった・・・。



《113憶のプレーヤーの強制ログインを開始します。アバターはソール・レコードを元に作成します。。。完了しました。それではログインを開始します。。。。。。》



(夢か、)

その思考は一瞬で消え去った。

カサカサと聞こえる。これは俺が住んでいる街からは聞こえないはずだ何故なら昨日の夜までスラム街に居たはずなのだから。

目を見開くと俺は草原にいた。

半径10kmには何もない。只々草原が広がっているだけだ。

(何故今半径10kmに何もないということが分かった?)

しかしその答えが返ってくることは無かった。

まずいろいろと整理することがある。


1つここはどこだ。

2つ他に誰かいないのか。

3つ俺は人なのか。


1つ目これは昨日聞こえてきた声による強制ログインからここはゲームの世界だと思われる。

だかしかし奇妙なことにログアウトができない、さらにメニュー表示もできないのだ。そこから2つ2選択肢が絞られるこれは現実か非現実か。後者であれば簡単な話、死ねばいいのだ。仮想世界でも夢でもそうなれば次目覚めたときに現実世界_昨日いたスラム_に戻れるのだ。

しかし前者ではそのような手段をとれない。死ねば終わりなのだ。


2つ目は昨日の言葉を信じるならば113憶人もの人がこの世界にいるということになる。仮にここが現実世界の地球という場所であれば確実にいるだろう。仮想世界ならばありえない。そのような数が1つのサーバーにログインすればコンピューターの処理が追いつかず強制ログアウトさせられるからだ。入れたとしてもこの滑らかさはおかしすぎる。

とその時、

《現在プレーヤーログイン数を113憶人に達成しました。大地人合わせて113憶1203万4023プレーヤーをリンクさせます。。。》

今聞いたあたりある程度の情報処理ができた。


1つ目ゲーム?

2つ目113憶1203万4023人

3つ目プレーヤー


そしてすべての真相が明らかになるいわば俺の推理の答え合わせが始まる。

《完了しました。今から貴方たちの創造者が第2世界に転移させます。3,2,1、、、、》

周りが光ったそしてこの場を包んだ。

そして目にしたものは闘技場だった。

「なんだここは、」

「どうなってんだ」

「総理お怪我はないですか。」

「大統領、、、」

「ウーもいたのか。」

いろいろな声が耳から入ってくる。アメリカの大統領 ジョン・アダムズやフランスの大統領モーリス・ルヴィエロシヤやイギリス日本までお偉いさんから一般人裏組織の者まで恐らくだが全世界の人々がここに転移されたのだろう。

『信じられないだろう。』

全員が思っていることを始めに声に出したのは謎の人物。恐らくはこの世界に転移させた人物だろう。

その証拠に体の大きさが5mその身に着けているのは見たこともない宝石が付いた神々しい着物に似た服を着ている。

『だがこれは現実だその証拠に死んでみたらどうだ。ここには韓国の大統領がいない。その理由は転移する際に毒薬を飲んで死んだからだ。これが夢で死ねば現実世界に戻れると思った結果からだ。同様に死亡したものは2000万155人これを聞いても確かめたいと思ったらどうぞ。』

沈黙が流れる。普通ならば騒がしくなってもおかしくない。そうはならないのは死亡したものの殆どがその者だったという証拠だろう。

『よろしいではこれから簡単に状況を説明する。後はその聖書を見て理解してほしい。』


第2世界は第1世界と違って魔法技術が発達している逆に科学技術が全く発達していない。

大地人と呼ばれる者は元々この世界にいた第2世界人。大地人は俺たち第1地球人の存在を知っていて彼らはプレーヤーと呼んでいる。

プレーヤーはソール・レコードを元に記憶は残ったまま別の何かになって転移される_またこの世界にある魔法も使えるようになっている。


説明されたのはこれだけだ後は聖書にかかれた説明を見れば常識程度は分かるらしい。


説明された後は全員様々な街に転移されていった。

俺も。


「さてと。」

転移されたのは草原。

しかし最初と違うのは5km先に街があるということだ。

頭からいろいろな情報が流れてくる。

《使用可能な魔法:無し スキル:円 固定スキル:飛遊、堕天、吸収 特殊スキル:インテンション》

だそうだ。

円は半径50km以内の視界の事だろう、飛遊は飛べる、堕天は強化魔法みたいなもの、吸収は相手の魂を食らい自分の者にする言わば吸収、インテンションは自分が念じたことがある程度でできる。

ここ数時間で確認した今の自分の能力についてだ。

確認しているときに手にいれた魔法はポイズン、保存、ボルトの3つ


ある程度能力は確認したので取り敢えずは5km先にある街に行ってみることにした。

この世界でもやることは変わらない。だが闇雲に殺してはいつかこちらがやられるかもしれないし何より面白くない。

街までは5分くらいで着いた。

速い先ずそう思ったがすぐにこれは固定ステータスなのだと分かった。

先ほどの情報には自身のステータスについては流れてこなかった。何故なら、これはゲームじゃないからだ。

ゲームであれば数値化して簡単に表せるだろう。しかし現実世界では違うのだ。ある程度の数値は分かる。良い証拠に小中高校で行う体力テストはいくらその数値が同じ人がいてもその人たちの力が全く同じとは限らない。

計っている物、基準も同様だ。

だからこの世界ではステータスの数値化もしていないし大体の暗号化もしていない_と思う。


街についてみればその街はかなり大きなものだった。

そしてそこにいたのは魔物だった。

(だから近くにあんなに魔物がいたのか_抵抗もせずに。。。)

少し変な気がした。

それは大地人を殺したからというわけではない、その大地人が弱かったことからだ。商人や一般民もいたが中には傭兵もいた。

(まあこの街の奴らを皆殺しにすればわかることか。)


先ずは情報からだ。

この街にはいくつかの図書館がある。全部で6つ_民間用1つ庸併用1つ貴族用2つ王家用2つ。

図書館は入るのにかなりの額が必要らしい_貴族と王族をのぞいて。

なのでまずはお金稼ぎから。。とはならない。

こんな科学技術が発達していないこの世界で進入はたやすい。


「と思っていた俺は馬鹿だったな。。。」

魔法技術が発達している。

最初はその意味が良く分からなかった。魔法というものが身近にないため魔法とはただ炎を出したり雷を出したりするものだと思っていた。

だが魔法は科学よりも厄介なものだった。

解除手段はこちらがその魔法のレベルの罠と同等以上の解除は法が必要らしい。

これは傭兵をとらえて分かったことだ。

その傭兵は解除魔法を習得していなかったのでやはりまずは1人ずつリスクを置かして吸収していくしかない。

(いや待てよ、インテンションが使えるじゃないのか。)

とたんそのような考えが生まれた。

正直罠魔法がある所までは余裕で進入できる。

そこまで来たところでインテンション、すなわち想像力の力で罠魔法を解除することが出来るのではないか。

ここまで想像力がどんなものか分からず試したことは無かったがここは一か八か試してみる価値はある。

(一か八か…)

俺が一番嫌いな言葉である。

何の確証もない戦いは自分を殺しかけない。なので必ず勝てると確証した時にしか殺しはしなかった。

しかしこれはここ1年の話だ。

初めのころは強くなりたい一方で危険なことも挑戦しいていきながら慣れていったものだ。

(やるか)

そう心に決意する。



罠トラップ目の前。

先ほどと同じようにここまでは楽に進入で来た。そしてここから先に1㎝でも前に出ればトラップが反応する。

今頃きずいたがこのトラップ魔法があると気づけているのもインテンションのおかげかもしれない。

先ずはこのトラップ魔法レベル1を解除する必要があるが想像は何でもできるとみて広範囲魔法のレベル6のイメージで想像してみる。

心配なのは魔法の効果をクリアするのにどのくらいの魔法を出せばいいかが問題なのだが。

魔法を出すイメージは何度か魔法を使用したので分かる。魔法を広範囲に出すイメージは火薬やガソリンを散らばす感じで。魔法の解除は金庫を破るときの感覚を。。。

(よし掴めた!)

イメージをして1時間ようやく感覚がつかめた。このイメージをそのまま手のひらに移動するようにまたイメージをする。

そして合計2時間10分でようやく魔法の発動ができた。

床から見たこともない光が現れる。

そしてそれが粒となって地上に浮かび3秒程で消えていく。

「解除されたのか…」

目の前にあった罠トラップはもう消えている。

そのまま道に沿っていっても何もない。完全に上手くいった。図書館まで着いたところで再び罠トラップが復活する。

どうやら魔法発動者のみのトラップ通行可能みたいになってしまってたようだ。

(逆に都合がいい。)

トラップが解除されっぱなしだと進入したのがばれてしまうのと今まで侵入を試みた奴が来ると厄介なことになりかねない。


流石王族の図書館というべきだ。図書館の中はかなり広かった。しかもここにある本ほとんどがが魔法技術や国家魔獣などの国家秘密ものだ。

中には効率よく魔力を上げる方法や魔力操作の方法まで書かれている書があった。

全21万2346冊くらいだろうか。

これだけを読むのに3時間もかかってしまった。

(インテンションを使ってもこんなもんか。俺のイメージが悪かったか。)

そんな事を思いながら図書館をでていく。そしてこれからやっていくことを考える。


先ずは半年間修行をすべきだな。

筋力は勿論のこと、この世界から加わった魔法の習得その魔法を使うための魔力その他諸々。

修行場所はこの街の近くにあるという魔石の洞窟。魔力濃度が強く王家だけしか知らない洞窟なので誰にも邪魔はされないだろう。

更に濃度が濃いことからそこに住まう魔物もかなりの強者だという。


図書館を無事に出て商店街に向かう。

図書館に入ろうとしたのが夜だったのにもう朝になっている。

朝は人_悪魔_が多く混雑していたがそこは得意の技術でスルスル向けられた。

武器、雑貨屋で必要なものを買い_金はすべて混雑を向ける際にスッたもの_走って目的地まで向かった。



(今頃他の奴らは何をしているのだろう。)



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