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狂気の姉とイマドキの妹  作者: けじゃ
序章
2/13

序章-02 転移

書き直しとかまたすぐやるかもしれませんが

行き当たりバッタリです。すみません。

書き直し、訂正したら後書きにておしらせします。


 家族5人でやってきたのは家から歩いて5分の所にあるMのマークのハンバーガーチェーン店。ここは僕が小さい時からあるお店で規模は小さくて経年劣化も多少は目立つようになってきてはいるけど、子供用のプレイランドもあるし、ドライブスルーもあるし、何より国道沿いという事も有り、いつき来ても沢山のお客さんがいる。ただし、ほとんどがドライブスルーのお客さんだ。休みの日のお昼にはズラーっと車が並ぶので近所の人が車で移動するときはこの店の近くを避けるようにするくらいだ。だから来るときはいつも徒歩。まぁ月に二、三回程度しか来ないし、店内で注文の時には少ししか並ばないから個人的には超優良店だ。


 ちなみに、僕のお気に入りは照り焼きハンバーガーで、一週間毎日これでも良いくらいに好きだ。あまりに好きなのでタレを自作して味をできる限り似せて自分で作ってみたみた経験もある。


 注文する列に並んで待っていると、順番が回ってきた。


「お次のお客様ご注文お決まりでしたらどうぞー。」


「ビックなやつをセット、アイスコーヒーブラックで。」

 これは父さん。


「私はチーズとチキンのやつにアイスティーで。」

 これは母さん。


「俺はダブルチーズのセットと照り焼きの単品でコーラで。」

 これは兄さん。身体の大きさの割には食べる方かも。ただし成長は僕と比べて悲しくなるくらいだ。ちなみに兄さんは身長141センチ43キロで細身なのにしっかりした身体つき。特にうっすらと筋肉のついた胸板や割れかけてる腹筋とかが堪らなくそそる。

対して僕は身長163センチ48キロで全体的には運動部らしい身体つきだと思ってる。


次は僕が注文する番だね。でもお店の人に対面で注文するのはすこし緊張する。

「ぼ、僕は照り焼きのセットに照り焼きを単品で。飲み物はアイスティーでガムシロップと、ミルクは3個ずつください。」

 僕はもちろん照り焼きづくし。量も兄さんの事言えないけど僕のほうが大きいから仕方ないよね。はぁ注文するのにも緊張したなぁ。兄さんが店員さんならもっと上手く注文できたばす。そしたら兄さんをテイクアウトしちゃうかもしれないけど。


「ちかはしあわせせっとでおもちゃはあかいひげのおじさんください!あとてりやきもにこください!」

 うん、ですよね。よくもまぁ食べる事。でなきゃこんなに大きくはならないよね。


「合計3830円です。ありがとうございましたー!」


 席数が20もない小さい店内で、早速席に着き日本人ならではのご挨拶をする。

「「「「「「いただきまーす!」」」」」


 もぐもぐもぐ。あぁやっぱり照り焼きのソースとマヨネーズのコンボは極悪最高とても美味しい。単体じゃなくてマヨネーズとのコラボじゃなきゃダメ。もう毎日これだけで良いなぁ。そしてやっぱり他人とコミュニケーションを取らなくてもいい食事はいい。外で食べる時に家族以外と一緒だとおしゃべりとかしなくちゃいけない義務感に駆られてせっかくの食事が美味しく感じない。

 だから家族との食事は大好き。


 みんなはというと、父さんはいつも通り黙って食べてる。母さんは千嘉が食べこぼした物を拾ったりしながら食べて、兄さんも千嘉の世話の光景を嬉しそうに見ながら食べている。あぁ、また千嘉はスマホで動画見ながら食べてるし。お行儀が悪いなぁ、まったく。

 ちなみに僕は食べこぼしたりしないので世話を焼かれたりはしないのだけど、食事中は兄さんの視線を独り占めしている千嘉にチョットだけ嫉妬してみる。昔は兄さんに口を拭いてもらったりしてたらしいけどあんまりその記憶がないので残念。今ならマイメモリーにばっちり記憶しちゃうのに。


 しかし妹ながら千嘉の食べる量はおかしい。ノーマルハンバーガー1個とポテトSに照り焼きハンバーガー2個とか四才の食べる量じゃないでしょ。それなのに太り過ぎというでも無く、ムッチリしていて将来グラマーな感じになりそうで羨ましい。僕は別に女らしくなりたいわけじゃないけど、胸ぐらい普通のサイズになりたい。まだBになるかならないかの辺りなのでまだまだ将来育つ方に期待している。まだ女の子DAYは来たことないのでたぶん…育つと信じてる。そしたら兄さんを誘惑した時の成功率が上がるかもしれない。


 そんな妄想というか思考に沈んでいるとふと、外が暗いことに気がついた。


「え?外が凄く暗い、なにこれ!」


 僕が小さめの叫び声を上げると、うちの家族と周りの人たちも気がついたようで一様に戸惑っている。

 んーお店の人が4人でお客さんがうちの家族入れて16人か。そんな感じで他人事のように冷静に人数を数えていると、うち家族以外の11人が立ち上がって慌て始めた。


「うわぁ!外に何もない!人も道路も車も!」

「とりあえず外に逃げよう!」


 いやいや、外に何もないのに外に逃げてどうするの。

 とりあえず何も出来そうに無いので残りのハンバーガーを食べておく。父さんも母さんも兄さんも千嘉もまた食べてる。うん、うちの一家だけは落ち着いてるのはある意味凄いよね。大地震が来ても慌てない自信もある。


 周りの慌ててる人達とうちの一家だけ食べてる様子の差がシュールだ。


 ガチャガチャ!ドンドンドン!


「店長!面の自動ドアも裏の手押しドアも開きません!鍵はかかってないはずなのに!」


「何だって!?一体何がどうなってるんだ!?」


 全部食べ終わってからどうしようかなーと考えようとすると、外が段々と明るくなってきて、目も開けられないくらい眩しくなった。

 そして続く浮遊感と立って居られないくらいの酩酊感。

 あ、やばいこれ無理。そして僕は気を失った。


 ◾️◾️◾️

ご覧いただきありがとうございましたです。

4/18 全体的には末尾や表現を変えました。あと兄の名前も変更しました。

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