赤髪登場!
前に違う小説を書いていたんですが。こっちを先に書いたほうが面白くなりそうだったので先にこっちの更新をさせていただきます。
何か指摘などありましたらぜひお願いします。
「キリガヤ ヒイロ様登録は完了しました。こちらがギルドカードです」
そう言って受付の女性は一枚のカードを差し出してくる。それを恐る恐る受け取る。
「おぉ、これがギルドカード…念願の」
ギルドカードを掲げながら感動に肩を奮わせていると
「依頼を受ける前に初心者講座を受けていただく事を推奨しておりますが、お受けになりますか?」
(うーんでも今日は師匠が大事な用事があるから昼までに宿に帰って来いって言ってたんだよな)
そう思ってギルドの窓を見る。大きな窓がいくつもありそこから日が差している窓もすぐ見つけることができた。
「すみません今日はこれから用事があって、今日は魔物の買い取りだけしたら帰ります」
「そうですか、わかりました。魔物買取はあちらのカウンターで出来ます」
そう言われ振り返ると大きく「買取カウンター」と掲げられた看板が目に入った。あれかと思い受付の女性に頭を下げてそちらのほうに歩き始める。
「あんたちょっとまちなさい!」
「…………」
「ちょっなに無視してるのよ!!あんたよあんた!!」
「俺?」
不思議に思い自分を指さしながら、真っ赤な髪を怒りで奮わせている女性に訊ねる。
「そうあんたよ!そっちには買取しかないわよ、顔を見るに新顔ねさっき受付で冒険者になったんでしょう」
「はぁ…」
女性が何を言いたいか解からず首を傾げる。
「初心者冒険者講座はあっちの扉よ!」
「いや俺「まさか受けないなんて言わないでしょうね」えっ」
こんな食い気味で言われるとは思わずびっくりしてしまった。
「初心者講座も受けないような奴が冒険者として生きていけると思わないことね!クプラ・テレジアが命じます。私のようになりたいならまず初心者講座を受けてきなさい!」
真っ赤な髪を振り乱し、髪より透き通る紅の瞳で睨みつけ無い胸を張りながら命令してくる女性に唖然とさせられながら言葉を出す
「いやあの今日は時間がこの後用事があって、登録と買取だけしたら帰るんですが」
「…………そっそう」
髪瞳顔すべてを真っ赤にしながら女性はうつむいた。
「あーえぇっと忠告ありがとうございます。時間が空いた時に必ず受けますので」
「そぅ…そう!分かればいいのよ!」
頑張って強がっている彼女を見てるのはこっちまで恥ずかしくなってくるのでそそくさとその場を後にする。
「いや何でついてくるんですか?」
「さっきのお詫びよ、私の勘違いで怖い思いさせただろうから、買取終わるまでそばにいてあげるわ。感謝しなさい!」
さっきからこの人は何をいっているのだろうか。
「いや大丈夫だかですから」
「なに?この烈火ギルドのエースがわざわざお近づきになってあげようっていうのよ!」
「だから「なによ!?」はぁ…」
もうめんどくさくなったので無視して買取カウンターに行く。
「ちょっと!!あんた今溜息しなかった!?ねぇねぇねぇってば!」
後ろでなんか赤いのがギャーギャー言ってるが無視だ無視。
「へっへいらっしゃい今日はどんな用件で?」
後ろをちろちろと気にして少し汗をかきながら、筋肉モリモリの男性職員が声をかけてくれる。
(同じギルドの職員でも受け付けのおねぇさんみたいなのから、こんな冒険者みたいな人もいるんだなぁ)
そんなことを思いながら職員に声をかける。
「魔物の買い取りをお願いしたいんですが」
「了解した。んでその魔物は?」
「アイテムボックスに入れてるんでちょっと待ってください」
魔力を練ってアイテムボックスを開く
「さっきから私を無視してんじゃないわ……」
アイテムボックスから今日の朝狩って来たオーク50体を山になるように出す。
「…………」
「…………」
「あのこのオーク買い取ってもらえますか」
なぜか固まってしまった職員にそう声をかける。
「「ぇぇえええええええ!!」」
ギルド内に野太い声と高い声が響き渡った。