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4話

『お母様

 無事ですか?』

「目が見えないわ」

 何も見えない

「どうなってるの?

 どこにいるの?」

『お母様・・・

 ごめんなさい

 お母様の視力は

 その壺に奪われました

 何事にも対価が必要

 でも

 大丈夫です

 お母様

 口を開けてください』

「え?

 口を?」

『早く!

 間に合わなくなる』

「は、はい」

 口を開けた

「ゴォッッ」

 いきなり

 口の中に何か

 液状の物が入り込んできた

「ゲフッ

 ゲホッゲホッ」

 飲み込んでしまった

「な、なに?

 何を飲ませたの?」

 その瞬間

 白黒だが

 視界が回復した

 いえ

 違う

 これは私の視界なの?

 なんなのこれ?

『見えましたか?』

「見えるけど・・・」

『お母様は

 視力は無くなってしまった

 代わりに

 物の視界を見えるようにしたんです』

「物の視界?」

『今見えているのは

 お母様と言う

 人形の視界です』

「?」

『でも

 お母様の視力は戻らない

 ごめんなさい』

「・・・・・」

 そうか

 私人間じゃないんだ

 人形・・・

 そう人形

「模造品なのね」

『それは

 違います

 お母様は

 私達の母

 全ての物の神です』

「か、かみ?」

『そう

 全てには神がいます

 つまり

 物にも神がいるのです

 それが

 お母様です』

「そ、そなの?」

 噛んだ

『そうです

 お母様は

 唯一無二

 絶対的な存在です』

「重い・・・重いよ

 そんなの

 私には過ぎてる」

『安心してください

 統治などはしなくてもいいですから

 いつまでも

 そのままで

 いてください』

「そう

 いつまでもね・・・

 じゃあ

 喋り方戻して」

『?』

「対等な立場で

 話して

 そう言ってるの」

『だけど・・・』

「命令」

『わかった

 これから気をつけるね

 お母様』

「お母様は固定なのね」








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