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意気込みだけの集団  作者: TEXTER
2章 暗闇の山
8/13

壁…それは山

連続投稿です

夜更かしの事態から1か月がたった。

あの時はやはりばれてものすごく怒られた。逆に成績に影響しなかったのが奇跡だ。

しかし、それに懲りるような部長ではなかった。部長は、5月1日の今日、またしても謎発言をした。

「よし、明日山登りに行くぞ!」

…なんで?

僕は唖然としたが、他の二人はあたかも「そうか」と平然と返答している様子。

「いろいろ突っ込みたいんですけど…なぜに山なのですか?」

「登りたいからだ」

かっこいい。しかし無計画も甚だしい。昨日部長が言っていた持論、「計画のないプロジェクトは頓挫しない。何故なら、計画通りにならないことは必ず起きるからだ!」にしっかりと基づいている。ここまで持論を心の芯に持ち、行動できる人はいるまい。

とりあえず、僕も諦めた。


家に帰る。

携帯電話で、山登りに必要なものを適当に調べる。

しかし、流石は山登り、装備品にも値するその見た目、無論値段も相当品である。

しかもあの先輩ときたら、何の装備もなしに制服で行くに決まっている。別に先輩は他人なので山に登ろうが遭難しようが崖から落ちようが僕には関係のないことなのだが、それもかわいそうかと思い、一応用意できるものは揃えた。

用意したもののほとんどは物資で、装備品はほとんどない。でも仕方がない。

これで何とかするしかない。

僕は目の前にひとまず並べた物資たちを、一つ一つ丁寧に鞄に詰め込んだ。

教科書を入れ忘れたことは言うまでもない。


ベッドに入っても、なかなか寝付けない。

どうやら僕は、今回の山登りを楽しみにしているようだ。これはいけない。僕はこの部活には入ったが、この部活の風習にはまだ染まっていない。染まってはいけない。

そしてそれは…


何故か僕の直感もそう告げている…


そのように感じる。

無計画だからとか、やばいことを企んでるとか、そういうことじゃなくて、何か根本的な所で何かが危険信号を発している。


何故だ?


しかし、考えども考えども答えは出ず、念じるように考えるうち、そのまま寝てしまった。





翌日の部活動時間。

例の部室には、4人が集結していた。

「よし、じゃあ行くぞ!」

部長の掛け声で、部室を出るパーティー。なんだかんだ言ってみんな楽しみにして来てるんじゃないか…

階段を降り、校舎を出る。みんなで一緒に出たのは初めてだ。

さらに校門を出ると、その付近にいた生徒に訝しげな顔を向けられた。おい、怪しい部活だからってその反応はどうよ。

その後は、携帯を見たり、話したり、景色を見たりしながら山まで歩いた。


歩きスマホ・携帯・PCは危険です。

(歩きPCは流石にやる方は少ないと思いますが…)

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