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意気込みだけの集団  作者: TEXTER
序章 入部
2/13

強制入部と高校生の悩み

 前回の後書きの更新頻度についての記述が謝っておりましたのでここに訂正致します。

 フルスピードで執筆すれば週1作ぐらいならいけそうです。

 ただ、活動報告にも書きました通り、受験の関係で更新頻度が徐々に落ちていくかと思いますので、あらかじめご了承下さい。

 部活動とは、学校生活の中で(かなめ)ともいえる存在である。

 それは、授業や学校行事、生徒会活動や委員会活動に勝らずとも、高校生活の内の少なくない時間を占める。それに打ち込む生徒もいるし、授業に集中する生徒もいる。


 なぜ僕はこんなに唐突に部活動の大切さを説いているのか。それは、今の状況に原因がある。

 なぜか、僕と同学年(違う中学の人)が、男女合わせて2名の先輩に、謎の部屋に拉致されているのである。

 いや、別に物理的に拘束されているわけではなくて、雰囲気で押しとどめられているのだけなのだが。気迫で拘束されたのは、これが初めてだ。


「で、先輩が僕らに何の用ですか?」

僕はコトを早く済ますべく、端的に質問した。

「いや、話が早くて助かるね。実は、うちの部活に入部してほしいんだよ。」

ねちねち喋る人ではなくて良かったが、ちょっと行動がどうかと思う。


「うちの部活は非公認でね。非公認の部活は怪しいのが多いから、あそこでは勧誘活動が許されてないんだよ。通常は、公認部活動に興味がなくて無所属で行こうかと思っている1年生を捕まえて勧誘するんだが…」


 なるほど、まさしくこの部活が一番怪しいな。というか、なんか高校側もひどいな。非公認とはいえ、食べ残しを与えるみたいだ。

 男は説明を続ける。


「それでは全く部員が集まらないのが目に見えている!だから、こんなことをしたんだ。分かってくれたかな?」


 …残念イケメンって、こういう人のことを言うんだろうな。

 僕は内心でため息をつき、

「わかりました。では僕はこれで」

教室から出て行った。後ろでなんか紙が何かに突っ込まれたような音がしたが気にしない。

「いい返事を待っている!」

 残念イケメン先輩の声から逃げるように、急いで帰った。


               ◆


 家に帰ると、4時半だった。僕の目算はかなり正確だったみたいだ。

 まあ、家と言っても学校から徒歩10分のマンションだが。そして1人暮らしだが。

 鍵を開けて中に入ると、東側にしか窓のない僕の部屋は既にかなり暗くなっていた。電気をつけて、カバンを下ろす。

「ん?」

 カバンの入口のところに、無造作にB5くらいの大きさの紙が突っ込んであった。広げてみると、「入部希望」欄に既に油性ペンで「挑戦部」と書かれてしまっている入部希望届。


 …なんとなく、あの人たちの性格が理解できた気がした。


 普通の高校生なら、そこまでの扱いを受けたならこの紙は即座に丸めてゴミ箱行きだろう。

 だが僕は、迷ってしまった。僕は―――入部したい公認部活動が、悔やしながら無かったのである。


               ◆


 1時間後、僕は思考を放棄して、台所の前に仁王立ちしていた。今日の晩御飯は簡単に玉子丼にでもしようか。などと考えながら、適当に具材を切っていく。


 適当に切って、適当に煮たので、適当な感じの玉子丼ができた。

「ふう……」

なんだかやっと、一息つけた気がする。昼間は人混みの中だったし、そのあと休む間もなく先輩に拉致されたからな。


 そして、僕は出来た玉子丼を、ゆっくり味わった。適当な感じでも、疲れていたからか、なかなかおいしく感じた。


 その洗い物を済ませた後、僕はもう一回、その入部希望届と向き合った。

「…………」

 僕の通っていた中学では創部が割と簡単だったので、たくさんの非公認部活動があったが、僕はどこの部活にも属さず―――いや、部活動監視委員会に所属していた。この委員会は、委員会という名前だが扱いは公認部活動で、非公認部活動の活動を視察し、違法行為や校則違反などをしていないか監視する委員会だった。


 その僕が、今、怪しい非公認部活動にその足を踏み入れようとしている。僕はその状態のまま優に30分を過ごした。


 そして、僕の手は、

 ペンを手に取り、

 用紙に自らの名前を書き込んでいった。

 重い感じの始まりですが、これから面白い内容も入れていくつもりです。

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