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NOISE  作者: 坂津狂鬼
51/66

狐狩り-13

ストーリーで理解できない所が沢山あるかもしれません。

だから先に謝っときます。

すいませんんでした!

0(クロ)1(シロ)の世界に俺はいた。

いつの間に? いや、いつから?

俺はココに来る前に何をしていた?

思い出そうと記憶を探る。

………………………………………………ッ!!!!

そうだ、シキはどうなった!?

まだ生きてるのか!? それとも……………。

「生きてるよ」

前から声がした。

俺の前には鏡があった。そこには俺が映っているのではなく腰まで伸びた白い髪で顔を隠した少女が映っている。

「ハリゾラコヅキ………」

いつかの時に聞いた彼女の名前が思わず口から出る。

「シキはまだ、生きてる」

「なら、ッ………………」

なら、早くココから出せ。

その一言が言えなかった。

今俺がこの世界を出たとしても、身体が動かない事は変わりない。身体が動いたとしても、敵を倒す力がない。

結局、俺が居ても居なくても、変わりない。

なんせ俺は無力だから。

クソッ! と歯噛みをする事しか出来ない存在だから。

「力が欲しいの?」

ハリゾラコヅキは俺に問う。

「あぁ、欲しい。シキを助けられる、圧倒的な力(、、、、、)が」

答える。自分の心の奥底を口にする。

心が欲する。希望する。渇望する。羨望する。

怪物の力すらも上回る、圧倒的な力を。

望む。

「それは本当?」

何を言っているんだ?

聞いてきたのはそっちだろ。

何で俺がわざわざ嘘を吐く必要がある?

だから答える。

「あぁ」

「嘘吐き」

すぐさまに否定される。

「本当は、逃げたいだけじゃないの?」

「何から?」

「自分の本心から」

………………………。

怪物も言っていた。

『自分の本心と、そこまで向き合いたくネェのか?』

俺の本心ってどういう事だ?

俺は一体、何を見ようとしていない?

何を避けている?

でも、

「今はそんな事、どうでもいい。力が欲しい事に変わりは無い」

「………嘘吐きには罰が必要なのね」

ハリゾラコヅキはそう呟き小さく嘆息を吐く。

悲しげに。失望したように。何かを諦めたように。

何なんだ? さっきからコイツは俺に何を言わせようとしてる?

何を気付かせようとしてる? 俺に何をさせていんだ?

「ちょっとだけ、力を貸してあげる」

「…………………は?」

「私が魔神である事は、知ってるでしょ?」

そう言えば、そうだった気がする。

俺が裏の世界に関わった原因。それは俺の中にいる魔神―――つまりはハリゾラコヅキの存在が居るからだ。

そいつが力を貸してくれるのか?

「私の力を少しだけ貸してあげる。だから―――」

「だから?」

「気付いて。自分の本心に」

……………俺の本心はそこまで重要な事か?

けど、そんな疑問は今はどうでもいい。

力が揃う。魔神とも言われる存在の、圧倒的な力が。

「ありがとう」

「礼は言わないほうがいいよ。貴方を傷付けるために力を貸すんだから」

感謝を口にした俺に、ハリゾラコヅキはそう忠告する。

傷付ける…………それ程に、俺に負荷が掛かる力なのか?

でも、俺の身体は今使い物にならない。負荷が掛かろうと、別に構わない。

その程度の代価で全てを終わらせられるんなら。

ハリゾラコヅキは、俺の方に片手を出してくる。

合わせろ、って事か?

俺も片手を出し、ハリゾラコヅキの手と……正確には鏡に映った手と合掌する。

途端に、鏡が無くなる。

0(クロ)に引きずり込まれる。

全てが呑まれてく。

何だ?

俺の身体が、意思が、思考が、感覚が、乗っ取られていく。

このままじゃ、俺が消える……………ッ!!

「バイバイ。またね」

最後に自分の中からハリゾラコヅキの声が聞こえた気がした。

その時に一つ、勘付いた事がある。

それは、このままじゃ俺は嫌な乞わg名折れチアfb無いうdkjf偽ordjふぁJがfz議らzfchf祖hんF―――。


****************************************


「ゃぁッ!!」

オトアに手をかざされた後、呼吸が出来なくる。

その後に音が全て聞こえなくなる。

視界は歪んで、朧げになる。

アタシは一体、何をされたんだ?

状況が理解できないが、そもそも理解できたところでアタシにオトアに対抗する策など無い。

小月ならば、少しは策を練れるのだろうが、今は地面で伏せている。

多分……生きているのだろうが、かなりの重傷だろう。

アタシの言葉も聞かずに来るからだ。あとで必ず殴ってやる。

だがその前に、ここを乗り切らなければいけないが。

冷静になろう。少しはいい事が思いつくかもしれない。

さっきの電話からして、怪物はココを去る。

つまりは……………アタシの炎が通じるようになるのか!

………なんて簡単に話が行くわけが無い。

その為、アタシの今の視界は朧げに歪み、相手の位置を正確に把握できない。

なら一気にアタシの周りを燃やせば済む話なのだが、残念ながらそれは出来ない。

小月が近くにいる。だから出来ない。

絶対にあとで小月を殴ってやる。アイツがアタシに近付かなければよかったのに。

………………………。

状況は最悪。アタシは何も見えない。何も聞こえない。

何も出来ない。

小月も同じ。聞こえはするかもしれないが、何も出来ないのは同じ。

このままじゃ、二人とも死んでしまう………………。

せめて、小月だけでも………生きさせる。

アタシは死んでもいい。だから小月だけでも……………。

………………………ッ?

急に視界が明るくなる。

そう言えば、今日は月が雲に隠れていた。

つまり、雲が晴れたという事か。

でも確か、相当に厚く長い雲だったし、風も無い。

どうやって晴れたんだ?

「d8x#エネlpLュツ!Dニェツ!d」

聞こえないはずの耳に、雑音のような声が聞こえた。

誰だ? 何だ?

嫌な予感がする。

朧で歪んだ視界に、はっきりと一人の姿が映る。

それは小月だった。

動かないはずの身体を無理矢理動かすように、立ち上がる。

だが、

アレは(,,,)本当に(,,,)小月なのか(,,,,,)

「Lカ]ミC0?ロ襭キッs佼゜カ」

アタシの中に悪寒が走る。

もうね、いいじゃん。

俺なんて凡人以下の人間だよ。

説明不足やら色々な不足やらはありますよ

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