狐狩り-3
文章がクソ下手ですいません!
「災難だったな、小月」
「おかしい、絶対におかしい。悪意しか感じられない・・・・・・」
俺達は10歳程度の少女の捕縛には成功した。
結果は成功。だが、過程が失敗の連続だった。
失敗? 惜敗? 惨敗? 完敗?
まあ、どれにしろ、俺は酷い目にあった。
10歳程度の少女は本当に裏の人間だったからよかったけど、表の正義感の強い方々が、
『こんな小さい子にナンパとか、何やってんだよ』
とちょうどいい具合に邪魔をしてきて、まあ、普通に対話していた俺にとっては不意打ちで早急な対応が出来なくて、
『助けてぇー!』
と正義感の強い方々に10歳程度の少女は近寄り、正義感の強い方々はすっかり守る気になりやがって、取り敢えずここは一旦引くべきだなー、と思っていたところ、後ろから物凄い殺気を感じて、まあ振り返ってみればシキのもので、
『絶対に連れてこいよ、小月』
と俺を気配だけで脅していて、俺はそれに逆らう事が出来ずに、正義感の強い方々に適当な言い訳をして、
『嘘つき!』
『お前こそ、嘘を吐くな』
と子供並みの口喧嘩を10歳程度の少女と繰り広げ、どうにかして正義感の強い方々を騙し、シキの元へ連れて行った。
シキの炎で昏倒させられた10歳程度の少女を行く末をシキに聞くと、
『お前の知り合いに渡すんだよ』
と言い、それ切り何も話してくれない。
10分後。
『・・・あれ? 何でうちの愚図で鈍間な愚兄がここにいるの?』
シキに何故か不条理な暴力を振られていた時、後ろから聞こえた罵声に耳を疑った。
まあ俺に罵声を浴びせる奴なんて星の数ほどいるが、その中でも、俺を愚兄と呼ぶ奴は、一人しかいないわけで。
『お前こそ、何でここにいる。義妹』
『・・・あー、そういう事なの、シキ』
『ああ。コイツがアタシの手伝いをしている、役立たずのカスだ』
誰も俺に説明というものをする気が無いらしい。
まあでも、予想と推測は出来る。
義妹にさっきの10歳程度の少女を渡すんだろう。
なんか前に、義妹は裏の人間だ、と暗に言われた気がするし。
『そうだ。秋音はアタシ達が所属してる組織よりも大きいものに属してる』
『メイドとして?』
冗談で言った一言で、義妹に両肩を外された事を一応ここに記しておく。
『・・・私はそんな下っ端じゃない』
その後にも色々言っていた気がするが、外された両肩が物凄く痛くて、何一つ覚えてない。
まあ、とにかく、俺達は義妹に少女を引き渡し、その時に、
『・・・え? この子を捕縛するのに愚兄が頑張った? ロリコンだったなんて知らなかった』
『黙れよ、メイドやごぉぉぉぉぉおぉぉぉぉっ!?』
左脚の脛に蹴りを一発喰らい、アホな声を俺が出してるうちに、なんとなく終わっていた。
何だろう。
ナンパに間違えられ、シキに脅され、義妹に両肩を外された後に蹴られる。
・・・・・最悪だ。
なんか誰かに呪われてるのか?
あぁーあ、人の悪意しか感じられない。
「取り敢えず、これで残り九人か」
「いや、八人だ。来る途中に一人、潰しておいた」
そりゃ・・・手際が良い事で。
「なあ、シキ。残りの八人の居場所って分からないのか?」
「ああ。分かってるのは、同じグループに属して、ここら辺が潜伏場所だってことぐらいだ」
何でそれだけ分かってんのか・・・・・疑問だな。
裏の情報漏洩は酷いのか?
「まあ、残り八人。出来るだけ早く探すとするか」
「いや、その前に寄りたい所がある」
シキが珍しく、自分から寄り道をしたいと言い出した。
一体、どこに?
「ちょっとした、知り合いの家が近くにあるんだ。最近はろくに連絡を取ってなかったから、寄りたいんだ」
「そういう事なら、別に俺は構わないぞ」
とは言ったものも、実を言えば、シキの声が若干暗くなっていたのが気になって、つい、そう言ってしまっただけだった。
ちょっと書けなくなって更新が遅くなってしまいました。
まだちょっと書くスピードが物凄く遅いので、今まで通りの更新スピードは保てないかもしれません。
まあ、ここまで読んでる読者は少ないですし、新しく読みだした人がもしかしたらいるかもしれないので、ちょっとペースを落とすという事で。
まあ、言い訳なんですけどね。