表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NOISE  作者: 坂津狂鬼
26/66

盆休み-4

またまた新キャラ登場。

今回は比較的、カオスだと思います。

「ん? アリサ?」

花火を見た後の帰り道。

シキがいきなり人の名前らしきものを言い、

「なあ、小月。あれはアリサか?」

「俺はまずアリサという人物を知らねぇーよ」

「使えない。・・・アリサーっ!!」

俺達の前を歩いている人に向かって叫んだ。

つーか、今さりげなく俺を侮辱したよな?

まあ、俺は本当にアリサという人物も知らないし、さらにはシキは誰なのか指すら指してくれなかったからな。男か女かの区別すらつかない。

「・・・・・シキ?」

俺達の前を歩く人は大勢いるが、その中の一人がこちらに振り向いた。

もう辺りは暗くなってよくは見えないが、ワンピースを着ていてツインテールの、俺より身長が低い子だ。

・・・・・・・おい、誰だ今、漫画のほうを思い浮かべた奴。

「シキ! 何でこんなところに?」

取り合えず、アリサと呼ばれた少女(?)はこっちに向かって来る。

「ちょっと付き添いで来たんだ。アリサこそ何でこんなところに?」

シキもアリサに近付いて行く。

関係ない俺は帰っていいか?

「ちょっと用事があってね。でも奇遇だね、こんな田舎で逢うなんて」

「確かに奇遇だな」

そう言ってシキ達は笑い出す。

実に仲睦まじい光景だ。心癒される。

って事で、関係のない俺はさっさと帰っていいか? 女の立ち話は長いって言うし。

「ねぇ、あそこで不機嫌そうな顔をしてる人は?」

「ああ、アレは小月だ。アタシの―――」

フィアンセのネタは一度使用済みだから、もう2度と言うなよ。頼むから。

「ペットだ」

「お前には一度、常識というものを教えなきゃいけないな」

肘関節を極めようとしたシキの腕をかわしつつ、俺はシキに言う。

フィアンセの次はぺットか・・・・・・・・・まあ、ペットなんて人を完全に蔑んだ言葉を教えるのは義妹しかいないが。

今すぐにでもアイツに引き籠りを止めさせて外に出させてやる。そしたら後は勝手に地獄を見る。

俺は家に早く帰らなきゃいけないんだ。だからいい加減、肘関節を極めようとするのはやめてくれ。

「ペット? ペットって普通は反抗しないよ?」

・・・・・・・もしかしたら、シキの周りには常識的な人間がいないのかもしれない。

だから、コイツはおかしな事ばかり覚えていくんだ。

可哀想に(俺が)。

「こんばんわ、シキのペットさん」

「違います。断じて俺はコイツに飼われてませんし、むしろ世話してやってるのは俺です」

シキをやっとの事で押さえつけ、俺はアリサさんに反論する。

そう。俺が本当の常識をシキに教えてやってる。

「お二人は、そんなに深い関係なんですか?」

「・・・・・貴女が何をどう勘違いされたかは知りませんが、俺とシキの関係は知り合い以上友達未満です。深くも浅くもない、クラスメイト的な関係です」

「じゃあ、世話って?」

「今、俺の家に泊まってるんです。シキは」

俺は必死になって勘違いを正そうとする。

「若き男女が二人きりで屋根の下に―――」

「残念ながら義妹がいるので二人きりではありません」

「二人をお相手なさってるんですか?」

「貴女の思考は一体どうなってるんですか?」

二人を相手って・・・・一体どういう意味だ?

「俺の寝る部屋とシキとかが寝る部屋は違いますし、俺はよく鈍感と呼ばれ―――」

「それじゃ、何もないですね」

・・・・ちょっと待て。なんでみんな、俺が鈍感って言ったら納得するんだ?

あくまで自負してるだけだぞ。

「でも、恋人ではあるんでしょ?」

「なんでそうなるんですか?」

こりずに聞いてくるアリサさんに俺は尋ねる。

「だって、腕にくっついてるし」

「クソッ!! 右手の感覚が無いと思ったのはこのせいか!!」

シキめ。さっきよりも強くやってやがる。痛みすら感じなかった。

「つーか、シキ。いい加減学べ。肘関節を極めるように、って付け加えた奴のアドバイスは大体は嘘だってことを!」

「・・・・・嘘、だったのか!」

「そこで驚愕な表情すんな!」

シキは俺の腕を解放する。いや、助かった。危うく腕一本を切り捨てなければいけなかった。

「ところで小月。今度のペットという言葉はどういう意味なんだ?」

「それはね、シキ。女の子に完全にペースを取られてる小月さんのような人を言うの」

「おお、そうか。なら肘関節を極める以外のアドバイスはあってるんだな。さすがは秋音だ」

アリサさんとシキが、俺の精神を木端微塵にしようと攻撃を仕掛ける。

つーか、やっぱり犯人は義妹だったか。あの野郎、絶対に地獄を見せてやる。

「シキ。俺、用事が出来たから先に帰るわ」

「ダメだ。許可しない」

「なんでだよ」

「帰り道が分からないからだ」

・・・・・・・・コイツは。

「仲がいいね。小月さんとシキは」

「どこをどう見たらそうなる・・・・・・」

俺は溜息混じりにアリサさんに言う。

この人は俺達の会話を聞いていたのか?

「私がシキを小月さんの家までお送りします。ですから、小月さんは先に帰ってていいですよ」

「おお! それはいい。アタシはもう少しアリサと話がしたいからな」

「そうか。なら、頼みます。アリサさん」

俺はそのまま帰る事にした。

ココで帰らずにシキと一緒にいるべきだった、なんて後悔の台詞を吐くつもりは無いが。

まさか次の日に、この後のシキとアリサさんの会話が原因で、俺がシキに強制的に外に連れて行かれるなんて、この時点では思わなかった。

まったく、最悪だ。

この話が投稿される前まで、読了時間が約111分だったのに・・・・・・・。

なんか暇だから、適当に感想欄にアイデア書き込んでください。

ストーリーの進行に関わらない限りは採用させていただきます。

 という前置きはほっといて、誰か小月かシキの絵描いてくれません?

 小月は容姿の設定が出てませんが、シキは出てるんで。

 誰か描いてみませんか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ