出会い-2
残念なお知らせです。
取り合えず、私立の併願が合格してしまったので、この小説は消えない模様です。
非常に残念です・・・・・・・・・・。
唐突だがクイズを出そう。
バカで学校の補習にさっきまで行っていた人がいるとして、その人はその帰りにコンビニに寄ろうとし、横断歩道を渡っている最中にトラックが突っ込んできたとしよう。
君ならどうする?
俺は何も出来ずに呆然に段々と近付いてくるトラックを見ていた。
だからこそ訊きたい。こんな状況なら普通はどうすればいい?
と、他人に訊きたくてもすぐ側までトラックは来ている訳で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さて、どうしよう。
でもまあ、俺の過失ではないだろう。だって信号は青だったんだから。俺は一切悪くない。まあ死んだら誰にも責められないからどうでもいいか。
さて、走馬灯の一つも浮かんでこないまま、とうとうトラックが零距離まで来てしまった。仕方が無い、このまま死ぬか。
「そんな所にいたら危ないぞ、少年」
いや、そんなの分かってるから。ここにいれば安全って思えるほど俺はバカじゃないから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って誰だ、今の声?
「今度から気をつけろ」
女性・・・・・・いや、少し大人びた少女の声だった。
その声はトラックから、正確にはトラックの上から聞こえてくる。
あれ? つーか、何で俺はトラックに撥ねられて無いんだ?
トラックは目の前、鼻の当たる場所まで来てるのに、何で俺は跳ね飛ばされないんだ? 時間でも止まったか?
「・・・・・・・・・・聞いているのか?」
んー、取り合えず、渡るのは無理そうだから戻るか。
「・・・・・・・無視とは、いい度胸だな」
いやー、にしても死ぬかと思った。もしかして走馬灯が浮かばなかったのって、俺がまだ死なないと分かっていたからなのかもな。
俺はそんな事を思いながら来た道をもど――――――――――――、
「チェスト!!」
ろうとしたら、真上から何か降ってきた。というか俺の頭を狙って、ドロップキックじみたものを食らわそうとする人が降ってきた。
「って、心の中でこんな実況してる場合じゃない!!」
叫ぶと同時に、俺は転がるように前方に飛び出す。
直後、後ろの方から、何かが軋むというか砕けるというか、とにかく破壊音が聞えてきた。
「いきなり、何すんだ!?」
上空から俺の命を狙ってきた奴に対し、俺は怒鳴りつける。
「チッ………………はずしたか」
俺がさっきまでいた位置に棒立ちで居る人間(?)はそう呟いた後、俺の方を向き、
「命の恩人に対しての態度がなっていないから、調教してやろうとしただけだ」
とてつもなく常識外れな事を言う。……こいつにとって調教=殺害or半殺しかよ…………。
俺の命を狙ってきた(本人曰く、調教)奴は、黒いローブに身を隠し、フードの隙間から見える蒼い眼が印象的な、声的に少女だった。まあ言葉使いは男っぽいけど。
「………………コスプレイヤー?」
故に、この言葉が俺の口から自然と出てきたわけだが………………………。
「礼も言わずに、恩人を蔑むなど…………お前には説教というものが必要らしい」
どうやらそっち方面を侮蔑する人らしい。まったく、アニメや漫画のどこが悪いというんだか。素晴らしいものじゃないか、面白いし。
けど、そんな事を言ったら言ったで厄介な事になりそうだったので、俺は賢い選択をそろそろ取る事にする。
「命を助けていただき、ありがとうございました。お礼を言わなかった事、貴方をコスプレイヤーと言った事については謝罪します。すいませんでした」
「…………分かればいい」
コスプレ少女は納得したように言う。人に嘘を吐くのは至極簡単な事だなー、などと俺が思っている事には一切気付かず。
「それでは自分はこれで失礼します」
心の中で人を騙す事についての満足感で満ちている俺は、早めの退場を申し出る。いつまでもココに居たら面倒な事になりそうな気がした。
「待て」
だが、コスプレ少女はわざわざ俺を呼び止めた。
「……何ですか?」
嫌々尋ねる俺に対し、
「お前の命を助けた礼を返して欲しい」
コスプレ少女は面倒な注文をしてきた。死ねよ。
「何をしろと」
「お腹が減った」
非常に面倒そうに尋ねる俺に対し、コスプレ少女は縋る様な声で即答した。
これが、俺と死神の出逢いだったわけだ。
文句、酷評、ネタバレ予想を募集中です。バシバシ感想に書いてください。
なお、上記に反して、感想欄で、高評価をつけたり、この小説を褒めたりした方にはもれなく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何か凄そうな事をします。
さて、さっそく反乱者を襲撃しにいくか。




