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恋をした  作者: 沙羅双樹
1/10

恋をした


恋をした、叶うはずの恋だった


だって、彼は私の婚約者

将来をともに、と誓った人


だけど、違った、だって、あなたは・・・・・・



***********************************


恋をした、叶うはずのない恋だった


なぜなら、私には進むべき道とそれをともに歩むべき相手がいたから


だけど、一目で恋に落ちてしまった

だから、ほんの一時、己を甘やかし、周りに甘えた


愚かな私はそれがすべての未来を変えると気が付かずに・・・・・・



***********************************


恋をした、だから失った


一時のことだと、将来は変わらないと、周りは私に理解を押し付けた

そんな周りにこそ、私が絶望していることさえ気が付かずに

彼らはみな、私に許しと寛容を押し付けた


だから、私は心を殺した

もう二度と、誰にもこの心を傷つけられないように

もう二度と、誰にも裏切られないように



***********************************


恋をした、瞬きの、甘い夢のような恋をした


窘められれば、窘められるほど溺れるような、拙い恋だった


だから、私が気付いた時には、愛も信頼も失っていた

大切にしようと思っていた、本当に

大切にすると誓ったはずの君はもう私を見ることさえしない


共にと歩むはずの道を、一人で歩く日々

確かに彼女はそこにいるけれど、決してともに歩くことはない

それが空しく、そして、己を打ちのめす


私は恋をした、そして、手にしていたはずの愛を永遠に失った


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