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幻想奇譚

木霊するは鈴の音

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

幻想奇譚です。色々ありました。

ひんやりとした針葉樹の森。檜に混じって辛い伽羅が漂います。それはもう、幾らでも嗅いでいたい程に。見渡す限りの緑は赤を知らず、まだ秋は遠いのだと知らされます。

此処はとある神社仏閣の集合場。本日は私のルーツに当たる場所に参った次第で御座います。

私が神社仏閣を訪れるに至った場所。そしてその世界の広さをお教え下さった場所。奇しくも何方も近い場所に御座います。この渡、舞い戻って参りました。

そうして胸を踊らせながら、石畳の階段を登っていた時の事で御座います。脳裏に響く様に、軽やかな鈴の音が聞こえます。其れは連続的に一つの音が鳴り止むと、次の音が聞こえて来るのです。リィーン……リィーン……と。

当たりを見回しても鈴は無く、あるのは何処まで広がる杉の森だけで御座います。私はただいま参拝を終えた仏閣に一礼をし、鈴の根源を探す旅に参ります。

伽羅の香りに酔いながらも、脳裏に浮かぶのは常に鈴の音。余韻は長く、うねりを持って消えてゆきます。あぁ神秘的で美しい……。

此方でしょうか? 目の前に聳える豪奢な社を覗いても鐘は居らず、ただ上質な香だけを漂わせるだけで御座います。ですので此方の主様に、私は一つの願い事を申し上げました。

どうか、この美しい鐘の音の根源に辿り付けますように。どうか、私がこの場に訪れたのと同様に、巡り会えますように。

音は限りなく近いのです。きっと……もう少し。そうして杉の森の中に溶け込むと、蛇行した道に小さな石像達を見つけました。其れは点々と鎮座して私達の同行を見守っておられる様にも思えます。私はその石像の真正面に立ちますと、静かに手を合わせます。

貴方様だったのですね。鈴の根源は。私に安らぎを与えて下さったのは。

七福神を象った石像。その横には黄金に輝く鈴がお一つぶら下がっております。(ぜつ)に手を伸ばし指で弾くと、涼やかな音色が何処までも響き渡ります。

――リィーン……。リィーン……。リィーン……。

私がこの場所に舞い戻った様に、この音が私を呼んで下さいました。

油断して何言い出すか分かりません。

ただ言えるのは、良さは値段に比例しない。人の意見を丸呑みしたら大抵痛い目に合う。

価値観含んで大いに結構。全て自分の目で見た事が真実です。


そんな私の愚痴は置いといて、ある意味、私の趣味のルーツである様な場所です。

運命的に同じ名前。繋がりがある。だから来たことにも意味がある場所です。


ずっと何処かで鈴の音がする場所なんです。

神秘的ですよ。止むことのない鈴の音って。

あと伽羅って甘い匂いと聞いていたんですけど、意外とスパイシー。香辛料の様な刺激を伴っていたと思います。


気絶しそう。カフェイン飲んだんだから当たり前。

大手チェーン店の珈琲って、ずっと苦いんですね。

感動しました。酸化もしない、苦さも引かない。

カフェイン。

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