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7日目·····The end of the rebels.

若干の流血表現、グロ表現あります。

極度に苦手な方はブラウザバック推奨。

題名は「反逆者の末路」という意味です。

『女王を倒す』

そう決めてから事態は変わっていた。

昼の姿の慧さんは賛同してくれたし慧さんの知り合いも数人仲間になってくれた。

だが来て約1週間。

いや正しくは1週間分昼夜が入れ替わったと言うべきか。

到底女王の城に乗り込めるほどの力はない。

そして問題は夜の方だ。

相変わらず翠さんは会話どころか家にも入れてくれない。

そして街ゆく人に声をかけても

「豚に何が出来る。」

とあしらわれてしまう。

慧さんの知り合いの人の夜の姿もそうだ。

つまり夜の姿に戦闘中された瞬間私達は終わる。

「あーもうどうしたらいいのぉぉ!」

今日も1匹小屋で泣く。

でもこうしちゃいられない。

通りに出ると

「女王陛下よ!」

「相変わらず美しいな。」

「なんだよ、アイツ俺をこんな姿にしやがって。」

「しっ。聞こえたら殺されちゃうよ。」

どうやら女王が来ているらしい。

「よいしょっと」

人をかき分け前の方へ行く。

美しい女王が兵達を連れて歩いている。

隣には前回見なかった黒髪の美青年がついていた。

しばらく見ているといきなり蹴飛ばされた。

「何するんですか?!」

言おうとしたが

「おいアマ!こんな姿にしやがっててめぇなんざ俺が殺してやるよ!!」

と男が怒鳴りながらナイフを女王にむけていた。

周りはザワザワし始めやめろ!なんていう声が沢山聞こえる。

中には大慌てで帰る人も。

「下ろしなさい。」

静かに女王が言う。

「はぁ?なんでお前に従わなきゃいけねぇんだよ?」

「もう一度だけ言います。そのナイフを下ろしなさい。」

男は退かない。

「はぁ。シルバー。」

「御意。」

ため息をついたあと隣の美青年に声をかける。

シルバーと呼ばれた美青年は返事をした後ものすごい速さで男に近づいてナイフを持っている手ごと切り落とした。

鮮血が·····。

思わず吐きそうになる。

「ぐ·····ぎぎぁ。」

男も声にならない声で呻いている。

そして美青年は男を蹴り倒しその心臓に剣を突き立てた。

すると男の姿はキレイさっぱり消えた。

美青年の躊躇のなさに背筋が凍る。

「陛下。」

「えぇ。」

短く言葉を交わし女王達は帰って行った。

急いで帰ろうとすると

カチッ

辺りは光に包まれた。

人間の姿に戻ったあとダッシュで家まで戻った。

「慧さーん!」

泣きながら慧さんを呼ぶ。

「どうしたの?!美世ちゃん?」

「さっき·····夜の時に·····。」

と見た光景を説明した。

「あー·····。」

慧さんの反応は薄いものだった。

「ここでは結構ある事なんだ。」

「え?」

「やっぱり一定数、自分の姿に不満を持つ者がいて月に何回か来る女王をどうにかしようとする人がいるんだ。昼は副兵長のリコリスって言う女性が夜は見たことないけど兵長のシルバーっていう人が女王を守ってて不届き者は見世物として面前で処刑されてしまうんだ。」

「確かに夜はシルバーって呼ばれる美青年さんが殺してました·····。」

「男だったんだね。名前しか聞いたことなかったよ。」

「·····てことは私達がもし失敗したら·····。」

「確実に皆殺しだね。」



失敗したら死ぬってリスク高すぎじゃない?!

綿密に計画をたてなければ·····。

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