ツンデレ彼女とイチャイチャするだけのお話
是非ニヤニヤしていただきたいです。
よろしくお願いします。
突然だが、自己紹介してもよろしいだろうか?
......いい?じゃあするよ。
俺の名前は、ゆうすけ。高校二年生だ。
今まで俺は恋愛とか全然縁がなかった。
もちろん俺だって男だし。彼女の一人や二人は欲しい。
......二人はダメだな......うん。
そんな俺にも、彼女ができました。
今日は一緒に帰る約束をしているため、待ち合わせの場所まで移動する。
と言っても待ち合わせの場所は教室を出てすぐある階段前だけどね。
......俺はホームルーム終了のチャイムが鳴ったらすぐに教室を出てきた。......流石にまだ来てないだろう。
「遅いんだけど......」
「ごめん。待った?」
マジか......俺の方が先だと思っていたが......。
「は?ホームルームは終わったばかりでしょ。
たいして待ってないわよ。そんなこともわかんないの?馬鹿じゃないの?」
可愛すぎるフォローだぜ!
彼女の名前は沙耶香。
その整った顔立ちから、さやかたん、なんて呼ばれている。もちろん本人は嫌がっているが、さやかたん。そう呼ばれたときの彼女の反応は超絶可愛い。
「何ぼけっとっしてるのよ!あんたとの時間を一秒たりとも無駄にはしたくないわ!」
そう言って沙耶香は俺の手首を掴み校舎を出て行く。
「今日はどうしても暇だからあんたと放課後デートしてあげる」
へ?今なんて?
沙耶香の発言にびっくりさせられる。
......放課後デート.....。実際にあるんだな。
放課後デートって......。都市伝説かと思ってた。
「な......聞こえなかったの?デートしてあげるって言ったのよ!なんか言いなさいよ!」
「......さやかたん......嬉しいよ......」
「にゃ!そ、その名前で呼ぶなって言ってんでしょ!?思わず変な声出ちゃったじゃない!バカっ!
スケベ!ヘンタイ!」
俺がそう呼ぶと彼女は体をビクンっとさせ、可愛い声を出す。そして俺にポカポカと両手で交互に叩いてくる。
な?可愛いだろ?
「で、どこ行くの?」
「どうしましょう......?」
まだ決まってないのかよ!!
「沙耶香が行きたいところならどこに行っても俺は楽しいよ?」
「にゃ!ま、またそういうこと言って......!」
「俺の本心だよ?」
「も、もう......知らない。変なことばっかり言ってるあんたが場所を決めなさい!命令よ!」
「......じゃあ、沙耶香の家」
「ば、バカじゃないの!?きょ、今日のあなたはちょっと変よ!こ、これ以上変なこと言うんだったらぶっ叩いてやるんだからね」
「俺、沙耶香が好き」
「な、また......」
「俺が沙耶香のことを好きなのは変なことなの?」
「そ、それは......」
「嬉しくない?」
「う、嬉しくないわけないじゃない!私だってあんたのこと......」
「あんたのこと?」
「べ、別になんでもないわよ!」
「沙耶香はなんでもない奴をデートに誘うの?」
「それは......ちがうけど......」
「どういう風に違うのかな?はっきり言ってくれないとわかんないよ」
「......あーもー!分かったわよ。はっきり言うわ!
......うー......わ、私は......あんたのことが......」
「あんたって誰?」
「ゆ、ゆうすけのことが......す、好き、なの......だからデートに誘ったの......」
「知ってた!」
「な!こっちはすごい恥ずかしかったっていうのに......キスしなさい!」
「はい?」
「私だけこんなに恥ずかしい思いをするのは不公平だわ!あんたも、ゆうすけも恥ずかしい思いをしなさい!まぁーあんたにできるかな? 私はあんな恥ずかしいこと言えたけど、ゆうすけにはできないでしょ......んぐっ......ん.....ちょ、いきなりは......ん、あ......」
「......キス.....しちゃったな.....」
「しちゃったな、じゃないわよ!ばか!」
「ごめん、ごめん......んぐっ」
「お返しよ......」
「やっぱ可愛いな......沙耶香は......好きだよ」
「私の方が好きなんだから。そのぐらいわかりなさいよ。ばか.......」
これが俺の彼女、沙耶香とのとある放課後の出来事だ。
この幸せが十年先も、いや、永遠に続きますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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