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第一部 友人との会話と2人の思い

翌日の1Aの教室において…


樫木『はぁ~どうしたらいいのかな~ 

   はぁ~』とほおづえを

   つきながらため息を繰り返し

   ていた


露崎『さっきからはぁ~とため息を   

   何度もしているけど悩みでも

   あるの?お姉ちゃんに話して

   みなさ~い、

   スッキリするかもよ』


樫木『芽愛ちゃんに話をしても

   どうにもならない事だもん』


露崎『どうにもならないって何が?』


樫木『好きになってはいけない人を

   好きになって付き合うのって

   どう思う?』


露崎『禁断の恋ってやつですか~

   良いね~青春(アオハル)だね~ 

   うらやましい~』とニヤニヤ

   しながら頷いて聞いている


樫木『こっちは真剣なんだからね‼

   このままなら最悪私も退学に

   なるかもしれないし』


露崎『それってどういう事なの!

   逆に相手の男は何て言ってるの?

   てか相手は誰なの?いつから

   付き合ってるの?白状しなさい‼ 

   私がガツンと言ってやるから』


樫木『絶対にやめて‼そんな事をして、 

   もし別れる事になったら

   私、芽愛ちゃん一生

   恨むからね‼』


露崎『でもね結愛ちゃん、

   そこははっきりさせないと

   いけないよ!人を好きになるの 

   は構わないし付き合うのも

   自由だよ、それで必ずしも

   全て上手くいくとは

   限らないんだよ

   一方通行じゃ何も

   進まないのだから、

   どんな結論でもじっくり

   考えて出しなさい

   駄目なら慰めてやるからさ』


樫木『うん』と少し俯きながらも

   遠くの空を眺めていた


その日の夜、大村の住んでいる

アパート

ベランダに出て星を眺めている大村


大村『(心の声及び回想)はぁ~

   どうするかな~正直言って

   今まで僕の人生は平穏に

   普通に過ごしてこれからも

   そう生きていくものだと

   思っていたからだ…

   それがまさか3年前あの時に

   彼女と出会ってこんな風な

   関係になるとは考えても

   いなかった…

   3年前九重塾で塾講師を

   していた時に初めて受け持った

   生徒が彼女だった

   1対1のマンツーマンで

   教えるのが特徴で緊張していた 

   僕に当時の彼女は正直言って 

   嫌々来ている、早く終わらせて 

   さっさと帰りたいという

   表情をしていた

   正直いって反抗期真っ最中に

   いきなり塾に連れてこられたら 

   こんな風になるのも

   仕方ないだろう考えていた

   ただ、月日が立つに連れ彼女は 

   教えていくうちに勉強が

   嫌いなわけではなく、

   自ら習い事をしたいと

   言ったらしい、詳しくは

   聞かなかったがどうやら家には  

   帰りたくないというのが本音で 

   はないだろうか、

   彼女のご両親は現在お互いに

   W不倫の真っ最中だそうだ

   世間体を気にして仮面夫婦を

   演じているらしい

   子供からしたら人に命令は

   するくせに

   自分達の事は知らぬ存ぜぬの

   一点張り、それならさっさと

   別れてよ、私の事はほっといて 

   よ、彼女は家とは違った居場所 

   を探していたのでは

   ないだろうか?

   そんな彼女に僕は知らぬ間に

   惹かれていった、まさか結愛か  

   ら告白されるとは思っても

   みなかった

   恋愛に関してはあまり良い

   思い出がないので何回かは

   断った、それでも毎回授業の

   終わりに告白してくるのだから  

   いわゆる期間限定の禁断の恋と  

   いうやつをしてみようと考えた

   それからは時間はあっという間 

   に過ぎさり歳月を経て

   僕は教師になった、

   人に教えたり言葉を伝えたり

   する事が苦手な僕がだ、

   今思い出しても不思議な感覚だ

   今は毎日が楽しい教師という

   仕事は大変だし手を妬かされる 

   事もあるけれど、まさか結愛が 

   暁高校に入って来るとは正直

   思わなかった(勇樹さんといたい 

   から頑張ったんだよ)このまま

   別れて教師を続けるか、全てを 

   失っても彼女を選ぶか』

   今日も堂々巡りの悩みは結論を 

   得ないまま夜はふけていった


一方のこちらは樫木の家の2階の部屋


樫木『(回想)塾に通いたいんだけど

   良いよね‼父と母に伝えると

   良いんじゃないの頑張ってと

   いう返事が来た

   正直言って私はこの人達には

   育ててもらったが愛情はない

   いわゆる世間体を気にして

   仮面夫婦を演じている、

   お互いに気にせず別れれば

   良いのにと、後日塾で初めての  

   授業の日、理科担当の大村先生 

   ですと紹介された時、

   正直頼りなさそうな人だなぁ~

   それが私の第1印象だった

   でも先生は勉強を教えるという  

   よりも一緒に問題を考えて

   解いていった、先生はただ問題  

   を解くだけではつまらない

   でしょ…人それぞれ答えは

   あってもそこにたどり着くまで

   は色々な考えがあるのだから

   君は君のペースでやってみて

   ください、その時の先生の笑顔      

   に恋をした!初恋だった…両親を 

   見ていたから絶対に恋なんて

   するもんかって思っていた

   でも先生の笑顔はそれを

   全て吹き飛ばした

   それから先生の授業は楽しくて  

   仕方がなかった、それから

   告白して付き合う様になった

   告白したのは私からだった

   お互いがお互いを気を遣い

   尊敬できたガツガツする

   恋愛ではなくマイペースで

   不器用なカップルだと思う

   ある時それは突然だった先生が   

   大学卒業と同時に塾をやめて

   高校教師になるという

   だからこれで終わりにしよう

   涙浮かべながらも

   そう言葉を絞り出した

   けれども私は諦めきれなかった

   それからはバレないように

   こっそりと関係を継続して

   いった!先生を追いかけて折角

   暁高校に入ったのに

   まさかバレるとは、私の考えは 

   1つだけ先生と要られれば

   それだけで良いのに』


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