第一部 教育論と赴任の理由
国枝『正直に申し上げますが、
校長先生が赴任されてから
威厳が失礼ながらなくなって
いる感じが致します』
光山『威厳は必要なのでしょうか?
教頭先生の話しも確かに
それは一理あると思います
歴代の校長先生はそういった方
なのだと認識しています!
教頭先生私はね、遅かれ早かれ
こういった問題は起きるだろう
なと予感みたいなものは
ありました
それは日頃の先生達や生徒達を
見ていたからです
何もありませんよと言わん
ばかりに普通に日々過ごして
いますがね、その辺が私が民間
校長として赴任する事になった
一因だと思いますよ
今までのやり方を変えてほしい
とね』
国枝『今までの高等学校教育が
間違っていたとでも
仰りたいのでしょうか』と
いささか語気を強めたように
言い放った
光山『時代の変化についていけなく
なっているという意味では
間違っていると言わざるを
得ません、本来であれば
私は別の小学校に赴任する
予定でした!それが数年前から
本校で横行していた
先生方の高圧的言動や
指導ですよね‼今でいうと
パワハラにモラハラにアカハラ
ですか?それに体罰を見過ごして
きた尻拭いかツケのために、
まるでどこからかの暗示の
如くにね、
まぁある意味では立て直しの
ために赴任しているような
ものですよ!ちなみにですが
国枝さんあなたも共犯の一人と
いう事は、くれぐれも
お忘れなきように
もし私の事が不服ならどうぞ
県教にでも話してください
ただし、私の正式な役職は
文政学問省教育改革推進部付
兼任こちらに赴任しています』
と冷たい声で話している
国枝『申し訳ありません、
全てご存じでこちらに』
と驚いた表情で声を震わせて
光山「昨年まで在籍されていた先生方
が懲戒免職になっています、
略式起訴ではなく刑務所に収監
の場合もあるでしょう!
国枝さんあなたも可能性が
ありますのでそのつもりで
ちなみに先程届いた書類です
あなたに裁判所からの
出頭要請です」
冷たい目と蔑む表情で
国枝に問いかける
国枝『私の今までの教育が間違ってい
たのでしょうか』と落ち込んだ
表情で肩を震わせている
光山『全てを明らかに公にして
解決したときにおのずと
答えは出ると思いますがね
話を戻しましょう
とにかく今は大村先生と
樫木さんの問題ですので
この話は教頭先生までで
止めておいてください、
くれぐれも他の先生や
生徒に漏れないように‼』
国枝『判りました、とにかく早急に
補充教員を手配いたします、
教師が生徒に手を出したなんて
変な噂が立つ前に物事を処理し
なければなりませんから』
光山『臭いものには蓋ですか…』と
ため息をつきながらも
光山『それについては少し時間を
下さい、考慮しなければ
ならない問題がありますから』
国枝『分かりました、失礼します』と
一礼してドアを開けて校長室を
後にした
光山『あれで良く管理職が務まって
いたものだ…不思議なものだ
熟慮の点ありだな…』
国枝『あの人…ただ者ではないわね』
とため息つきながらも教務室
へと向かっていった