第二部 穏やかなたわいのない話
そして、その日の放課後光山と坂井は
倉本が入院している暁記念病院へと
向かい到着し病室へと足を運んでいた、そして202号室の前に佇みドアを
コンコンとノックする
倉本【はい】
スライドドアをゆっくりと開いて
いく、そこにはベッドに座っている
倉本の姿があった
坂井【京也~心配したんだぞ~】と
駆け寄りハグしている
倉本【悪かったな、いきなり車に
やられるとはな】と
苦笑いしている
坂井【それで大丈夫なのか?】
倉本【おかげさんでな、ただ今週
一杯は入院だとよ】
坂井【そしたら毎日見舞いに来るわ】
倉本【何でだよ、絶対に違う目的だろ】
と呆れた様子で坂井に
視線を送る
坂井【そりゃあそうだろう~
白衣の天使とお近付きに
なりたいじゃん、
欲求不満だろうし】と得意気に
話している
倉本【ここには若い看護師さんは
いないぞ、知っている
限りはな】
坂井【いや、京也が知らないだけで
絶対にいる】と息巻いている
吉見【坂井君、そういえば一人で
来たの?】
坂井【いや、校長先生の車で
ここまできて、返りは
兄ちゃんか義姉さん
に来てもらう事になってる】
吉見【坂井君てお兄さんとお姉さんが
いるのね、初耳だわ】と
穏やかな表情で見つめている
坂井【正式には兄ちゃんの
奥さんだけどな】
倉本【兄貴とはあった事はあるけど、
まさか結婚していたとは】
坂井【ちょうど入学した時だから
もう3年になるかな~
ところでお2人さんは
その後どうなったんだ~】
とニヤニヤとしながら
交互に視線を見つめている
倉本【それはケジメをつけてからな】
と真剣な表情をして応える
坂井【そうか】おちゃらけていたが
表情を見て納得する
吉見【ところで坂井君、校長先生は?】
坂井【何か病院の人とかと話してる】
吉見【随分長い話なのね】
それから3人はたわいもない話をしている所に光山が病室に入り書類の不備を謝罪すると共に申請書類の提出を
お願いして倉本に記入してもらっていた、書き終える倉本は光山に
倉本【校長先生、これでお願いします】
と書類を手渡す
光山【ありがとうこれで倉本君や
お母さんも少しは安心出来る
だろう】と少しだけ安堵した
様子を見せる
倉本【母もですか?】
光山【実を言うと君のお母さんの
勤務先の親会社にいたもので、
良くこの問題を相談して
くれました、悪い言い方すれば
古巣に帯して恩を仇で返す形に
なるかも知れませんがね】
倉本【そうなんですか…】
光山【これはこちらの問題なので、
ところで倉本君に先生方から
吉見先生について忠告して
おきたい事があるそうです】
倉本【忠告…】
光山【くれぐれも…くれぐれもお酒は
飲ませないようにと、
酒癖が非常に悪いらしいと
絡み酒か泣き上戸になるから
宜しく頼むぞだそうですよ】
吉見【校長先生…余計な事を】
坂井【先週も宅飲みしてすぐ酔い潰れ
たんでしょ、ぼやいてたよ】
倉本【くれぐれも善処します、
しかしそんなにとは
思いませんでした】
光山【それは助かります、お酒は
ほどほどという言葉も
ありますが弱い人にとっては
千鳥足ですからね、それでは
私はこれで失礼します】と
病室を後にしたのでした
光山【まるで教育現場は煩悩の塊
なのか…職場恋愛と何も
変わらない気がする…
秩序というのは死語なのか
ったく】とぼやきながら
車へ乗り込み学校へと
戻っていったのでした




