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民間校長~光山忠彦   作者: 村越 京三


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23/28

第二部 番(つがい)と繋がりを求めて

一方の倉本は眠ったままの脳内の中で

こんな歌が流れていた


どんな言葉で

今あなたに伝えられるだろう

不器用な僕だけど

ちゃんとあなたに届くように


明日が見えなくなって

信じることが怖くなって

過去を悔やんでは責めたりもしたけど

僕を愛し続けてくれた人


もしも明日世界が終わっても

会えない日々が続いたとしても

僕はずっとあなたを想うよ

あの日僕にくれたあなたの笑顔が

生きる力と勇気をくれたんだ

星が見えない 孤独な夜でも

あなたがいる ただそれだけで

強くなれる


目が合えば笑って

一緒にいれば楽しくて

共に過ごした毎日は

かけがえのないものだった


向かい風が冷たくて

忘れてしまいそうになるけど

通り過ぎてきた何気ない日々の中に

僕らの幸せは確かにあった


もしも明けない夜の中で

一人静かに泣いているのなら

あなたが僕を信じてくれたように

次は僕がその手を強く握るから


傷つくことから逃げていた

この心動かすのは

弱さを見せないあなたが

初めて見せた涙


いつか僕に話してくれた

あなたが描いた未来の中に

僕ら一緒にいられるように


あなたがいることでどんな明日も

歩いていける光になるから

星が見えない孤独な夜でも

信じられる 僕らまたここで

笑える日を


それからしばらくして、眠っている

倉本の目がピクッ…ピクッ…と

動き始めた…ゆっくりと目を覚ます…天井を見上げる…顔をななめに向けると、そこには突っ伏して眠っている

吉見の姿があった


倉本【愛美さん…】そうつぶやいて

   吉見の髪をゆっくりと本当に

   ゆっくりと撫でていた


吉見【う…ん?】と目をこすりながら

   顔を上げる、そこには穏やかな 

   表情で見つめている

   倉本の姿があった


吉見【京也…京也…良かった…】と

   頬を触りながら涙を流して

   安堵した表情があった、

   2人は言葉を交わす事はせずと 

   も心と心で伝えているのだろう


そこから少しして担当医と看護師が

来て治療をして、1週間程の入院と

リハビリが必要との事であった


吉見【ありがとうございます】と

   頭を下げて挨拶をしている


倉本【1週間もこのままですか…】と

   少しガッカリした様子を

   見せている


吉見【でもリハビリもだから

   仕方ないんじゃないの】


倉本【それはそうですけど

   色々考える事もありますから】


吉見【進路の問題とかねぇ…

   色々あるねぇ】とニヤニヤ

   しながら倉本へと視線を

   向けている


倉本【何でそんなに積極的なんです 

   か…仮にも吉見先生

   教師でしょう】


吉見【あ~先生って言うんだ~

   愛美とは呼んでくれないんだ~ 

   へぇ~】とふてくされた

   顔をしている


倉本【いや、そういう訳では

   ないですけど…】と

   慌てふためいている


吉見【へぇ~ショックだな~】


倉本【それに愛美さん、

   仮にも教師ですよね

   生徒と恋愛関係になると

   色々まずいですから、

   そこに関してはきちんと

   ケジメはつけないと

   いけませんから    

   なので卒業式まで

   待ってて下さい】と吉見の 

   顔を真っ直ぐな目で

   真剣な顔をして伝える


吉見【はい】と満面に笑みを浮かべて

   頷いている


吉見【という事は私達は婚約で

   良いのよね?】と色々思い

   浮かべている


倉本【ちょっと愛美さん愛美さん

   戻ってきてください話が

   飛躍し過ぎです】


吉見【違うの?】


倉本【愛美さんってあざとい感じ

   なんですね…】


吉見【失礼ね~】


倉本【それでよくこれまで変な男に

   引っかからなかったのが

   不思議で仕方ないです】と

   少し苦笑いしている


吉見【変な男はないわね~ねずみ講や 

   宗教の勧誘はあったけど】と

   過去を振り返っている


倉本【過去はどうにも

   なりませんから、これからは

   そういった類いの者とも

   縁は切れますよ、これからは

   僕がいますから】

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