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民間校長~光山忠彦   作者: 村越 京三


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21/28

第二部 それぞれの病院にて…(その2)

一方の吉見も学校を後にして

車で向かい午前9時半になる少し前、

倉本が入院している暁記念病院に

到着し駐車場に車を止めて

ギアを戻してエンジンを切って

シートベルトを外してドアを開けて

降りてくる、キーレスを操作して

ポケットにしまい足早に病院へ向かう


病院の自動ドアが開いて入っていき

受付へと向かう


受付【おはようございます】


光山【おはようございます、こちらに 

   入院しております倉本京也さん 

   に面会をお願いしたいのですが…】


受付【失礼ですがどのようなご関係に 

   なられますでしょうか】


吉見【私、倉本君が通っております

   高校の職員で吉見愛美と申します】と

   身分証明書を提示する


受付【ありがとうございます、

   吉見様、大変申し訳ないの

   ですが倉本さんは現在面会謝絶 

   の状態なのでお待ちいただいても…】


吉見【そうですか…】と少しうな垂れている


そこへ2人の男性がすみませんと声をかける


吉見【はい】


船山【私、こういう者なのですが…】 

   と警察手帳を見せる


吉見【警察の方ですか?】


船山【暁警察署の船山と申します】


市原【同じく市原と申します】


吉見【暁高等学校で養護教諭をして

   おります吉見愛美と申します】


船山【どうしてこちらへ】


吉見【校長先生より様子を見てくる

   ようにとの事で…】


船山【それはなかなか熱心というか

   一生徒の話ですから】


吉見【そうですか?私はこういった事は 

   初めてなので】


船山【普通はなかなかありませんからね】 と 

   皮肉を込めて言い放つと横から


津雲【お巡りさんも検診かい】と

   つぶなきながらこちらに向かってくる


市原【はいはい、ここまで】と制止

   しようとする


船山【ブンヤさんはここまで来るんかい、

   ネタ探しに必死だな~】と呆れた様子を

   見せている


津雲【違うわ、薬貰いにきたんだよ

   狭心症のな】


船山【そういえば入院してたんだっけ】


津雲【薬だけならここでもという事で 

   な、帰ろとしたら

   お前さんらがいるからよ】


和美【お父さん…】と満面に笑みを

   浮かべてじっと視線を向ける


津雲【はい…】と苦笑いしている


和美【津雲の家内でございます、

   いつもウチのが大変ご迷惑

   おかけしてまして…】と

   頭を下げている


船山【いえいえ、こちらは結構

   助かっているんですよ】


市原【皮肉はぼやいてもそれなりに

   向かう方向は同じですから】


津雲【さすがだな…ところで何しに】


市原【一昨日の件と言えば】


津雲【あれか…】


船山【被害者の…何と言えば】


吉見【暁高等学校で養護を担当して

   おります吉見と申します】と     

   挨拶をしている

 

津雲【これはご丁寧に、東葉日報    

   遊軍部の津雲と言います、

   いわば窓際です】と名刺入れ

   から名刺を出して差し出す


船山【どこが窓際だよ…ったく】


津雲【失礼、暁高校と言えば光山忠彦 

   という人間がいると思うのです 

   が…】


吉見【校長をご存知なのですか?】


津雲【やはりそうでたか…】と

   納得した様子を見せている


船山【光山さんというのは】


津雲【東洋物産の元専務さんで、    

   出世競争に敗れて民間校長の

   公募に応募した人だよ】


市原【東洋物産って、最近外資系との 

   合併が噂されている】


津雲【それに反対して左遷されたって 

   ぼやいてたよ】


受付【少々お待ち下さい】と電話で

   受け答えをしている


受付【吉見様】と呼びかける


吉見【はい】と応える


受付【光山様からお電話が入って

   おります】


吉見【すみません】と受話器を

   受け取る


吉見【もしもし】


光山【吉見先生ですか?お疲れさま

   です、倉本君の様子は

   どうでしょうか】


吉見【お疲れさまです、倉本君ですが 

   現在面会謝絶の状態でして…】


光山【私が思っていたより

   重たいという事ですか…】


津雲【すいませんが】と受話器を

   受け取ると


津雲【もしもし、(みつ)さんかい】


光山【津雲さん、何でここに】と

   電話口で驚いた声を出している


津雲【詳しい内容は後でな】


光山【分かりました】


津雲【すいません】と受付に受話器を 

   渡す


そして、少ししてから津雲のスマホに

着信、操作して電話に出ようとするが…


受付【申し訳ありませんが、お電話は 

   休憩室でお願いします】


津雲【すいません】と一度切り


それぞれ休憩室に移動して、

津雲はスマホを操作して電話をかける…

プルルルル…プルルルル


光山【もしもし?】


津雲【(みつ)さんかい】


光山【休憩室に来ましたかい】


津雲【そんで何でお前さんが

   こちらに来ないで若い娘に

   行かせるんだい】


船山【若い娘って…】


市原【今のご時世に…】


そこから光山は断片的ではあるが

経緯を津雲に伝える


津雲【そういう事か…】


光山【その会社の内情までは突っ込む 

   訳にはいきませんからね】


津雲【そこはウチらの仕事だ、

   お上はその後という事だろう】


光山【そうですね、私もそちらに

   伺いますよ】


津雲【いや、そういう事情なら

   お前さんは来ない方が良い、

   学校に戻って対応に

   当たった方が賢明だ】


光山【ありがとうございます、

   そうさしてもらいます】


津雲【経緯はこちらから目の前にいる 

   お上に伝えておくよ】


光山【助かります、それでは】


津雲【はいよ】とスマホを操作して

   電話を終了する


そこから津雲は船山と市原に事情説明をして病気を後にしたのでした



今回の登場人物ーーーーーーーーーーーー


船山(ふなやま) 寛人(ひろと)…49歳

暁警察署刑事課係長で階級は警部


市原(いちはら) 凉羽(りょう)…28歳

暁警察署刑事課 階級は巡査部長


津雲(つくも) 京介(けいすけ)…52歳

東葉日報遊軍部記者

光山とはそれなりに繋がりがある


津雲(つくも) 和美(かずみ)…52歳

津雲の妻で弁護士事務所に

勤務している



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