第二部 それぞれの病院にて…
学校を後にした光山は車で向かい
午前9時半になる少し前、倉本の母親が入院している暁方病院に
到着し駐車場に車を止めて
ギアを戻してエンジンを切って
シートベルトを外してドアを開けて
降りてくる、キーレスを操作して
ポケットにしまい病院の前に
立ち尽くす
光山【よくもまぁここまで対応しな
かった物だな、山下さんは
それなりに動こうとしたよう
だが上には逆らえず事流れに
ならざるを得なかったか…
後でお上の何人かの処分は
免れんがな】と一息ついてから
病院へと足を向けていった
病院の自動ドアが開いて入っていき
受付へと向かう
受付【おはようございます】
光山【おはようございます、こちらの
301号室に入院しております
倉本幸美さんに面会を
お願いしたいのですが】
受付【失礼ですがどのようなご関係に
なられますでしょうか、
倉本さんには息子さん以外に
身内はいないと伺って
おりまして…】
光山【これは失礼しました、
スーツの裏ポケットから
名刺入れを取り出して
受付担当に】
光山【こういう者です】と
名刺を手渡す
受付【高校の校長先生ですか、
本日はどのような用件に
なられますでしょうか】
光山【息子さんの件で至急お話し
しなければならない事が
あるのと倉本さんに書類を
直接お渡ししなければならない
案件がありましてお伺いした
次第なのですが…
少し急を要しまして】
受付【今担当に確認いたします、
あちらでお待ち下さい】
光山【分かりました】と少し離れた所
にある椅子に座って待っている
と…こちらに向かってくる
一人の看護師が…
伊東【失礼ですが光山さんで
いらっしゃいますか?】の
声をかける
光山【そうですが】と呼びかけられた
方に視線を向ける
伊東【倉本さんの担当をしています
伊東と申します、先生が少し
お話があるとの事でして…】
光山【分かりました】と立ち上がり
応接室へ向かい到着する…
伊東が入り口のドアをコンコンとしてガチャリと開けて
伊東【失礼します】と言いながら
入っていく
それに続いて光山も…
光山【失礼しますよ】と言って
入っていく
里見【すみません色々バタバタして
まして、どうぞこちらへ
座って下さい】
光山【すみません急に訪問して
しまって…】と腰を下ろして座る
里見【それで倉本さんに面会とは…
どのような話でしょうか】
光山【倉本さんの息子さんが本校に
在籍しています、その息子さん
が一昨日ひき逃げに遭いまして
意識不明の状態ですと言うのが
一つともう一つはお恥ずかしい
話なのですがこちらの不備で
幾つかの書類を記入提出を
お願いしたいと思いまして】と
ファイルに入った幾つかの
書類をテーブルの上に置く
光山【こちらを提出していただければ
手続きに入らせていただくと
いう話です】
里見【そういう事でしたか…
それで息子さんは今どちらに】
光山【今は暁記念病院に入院中です】
里見【そうでしたか…京也君が…】と
空を見上げている
伊東【良くお母さんのお見舞いに
来ていたんですけど…
昨日と今日見えられないから、
どうしたのかと気には
なっていたんですが…】
里見【実は倉本さんお母さんの方です
が過労でこちらに
入院してまして、生活も結構
大変の様なのでしばらく療養を
という事でして、心技体が悲鳴
を上げている状態で】
光山【それで息子の方は迷惑を
かけたくないですか…
それで可能ならば書類だけ
直接お渡ししたいのですが】
里見【京也君の事ですが…】
光山【それは伏せておいた方が
賢明という事ですね】
里見【このままなら幸美さんの
状態が悪化しかねません
折角良くなってきているのに】
光山【分かりました、元々は
こちらの不始末ですから】
そして3人は幸美の病室へと足を運んで対面してお詫びをしながら説明して
了解を得ると同時に息子である京也の学校内の様子を伝えていき病院を後に
した
光山【さてと、後は息子の方か…
久々に使ったよ横恋慕とな】
今回の登場人物ーーーーーーーーーーーー
倉本 幸美…41歳
倉本京也の母親で現在過労にて入院中
里見 修司…46歳
暁記念病院の医師
伊東 美春…42歳
暁記念病院の看護師




