第二部 あらゆる対応を…
それから3日が経過して月曜日
生徒や職員がぞろぞろと学校へ
足を運んでいる、
ちなみに朝練というのが
中学や高校ではあるが、
暁高校では原則として禁止にしている
(条件付きで許可)
国枝【おはようございます】と
挨拶しながら教務室に入っていく
各々おはようございますと挨拶を返してくる
糸井【おはようございます】と
教務室に入って荷物を下ろして
座ろうとしたその時
坂井【先生!先生!京也が京也が!】
と走りながら教務室に入ってくる
糸井【坂井!朝から何事だ!ここは教務室、
失礼しますの一言くらい…】
坂井【それどころじゃないんだよ】
糸井【とにかく落ち着きなさい】
坂井【京也が部活も休んで
連絡つかないんだよ
家にもいないし】
吉見【おはようございます】と
白衣を着た吉見が入ってくると
坂井【愛実ちゃん、京也の行方
分かる?】と
吉見の身体を揺らす
吉見【ちょっと坂井君落ち着いて】
大村【おはようございます、
何かあったのですか?】と
授業準備から戻ってくる
糸井【どうやら3Aの倉本が行方不明の
様相でして、警察に話を
するしか…】
光山【おはようございます】
各々おはようございますと
挨拶を返してくる
光山【先生方、少し手を止めて
いただけますか?】
職員がそれぞれ準備の手を止める
光山【今朝方警察から本校の生徒が
ひき逃げされたとの連絡を
受けました、
今確認してきた所で
暁記念病院に入院しています】
国枝【ウチの生徒がひき逃げ!
の被害に…】
光山【被害に遭ったのは糸井先生、
先生のクラスの倉本京也
だそうです】
糸井【それで倉本の容態は】
光山【状態は一進一退という
所でしょうか…
どうやら母親も入院している様
ですね、
スマホも壊れていてなかなか
連絡が繋がらないとの話で
身分証明でようやく
ウチの高校に】
国枝【そうでしたか】
糸井【校長先生、生徒には
どのように】
光山【生徒達には事故に遭いしばらく
入院する事になったと
伝えて下さい】と
糸井へと視線を向けて伝える
糸井【分かりました】
光山【坂井君もそれでいいですね】と
坂井へ視線を向ける
坂井【はい】と頷く
光山【坂井君は放課後、私と一緒に
病院へお願いします】
坂井【分かりました】
光山【それと吉見先生は】
吉見【はい、何でしょうか】
光山【これから暁記念病院へ
至急向かって下さい、
そして倉本の様子の定期的に
連絡をお願いします】
吉見【私がですか?】と驚いた表情を
見せる
光山【あなたが倉本君にとっては
家族意外で一番信頼できる女性
のようですから、それに目が
覚めた時に一人だと寂しさが
募るでしょうから】
吉見【はい…】
光山【お願いします、それと教頭先生】
国枝【はい】
光山【本日は校長代理を
お願いします】
国枝【分かりました】
光山【それと山下さんは】
山下【はい、何でしょうか】
光山【すみませんが幾つかの書類の
準備をお願いします、倉本君の
悩みの解消はそこにあるよう
なので…他の先生方にも
お伝えしますが場合によれば
メディアの人間から
問い合わせなり
帰宅途中に生徒に
つきまとう可能性もあります】
国境【その時の対応はどうしたら】
光山【一応人権団体やスクール
ロイヤーには話をしてあります
し、それを取材していれば逆に
スマホで撮影して拡散するよう
に伝えて下さい、“撮る人は
撮られる人”という事です、
少し前に実業家の方が同じ様に
してあげくのはてには
名前と顔写真と会社名と
電話番号とラインを拡散して
大騒ぎがあったそうですので、
それを真似するという事です】
国枝【そこまでするのですか?】
光山【ある新聞記事の受け売り
ですけどね、意外と効果は
あるようですね、アカウントと
いうのですか?あれを無期限停止
に持っていく方法の一つだ
そうですから】
糸井【そこまでしたら逆効果の
可能性もあるかと…】
光山【日本新聞協会の知る権利を盾に
するのですよ、こちらにも
知る権利があると】
山下【校長先生、こちらお願いします】
と書類を手渡す
光山【助かりました、ありがとう】と
書類を受け取り頭を下げる
光山【それではすみませんが、皆さん
対応をお願いします】と再び
頭を下げる
そして、光山と吉見はそれぞれの病院へと足を運んでいったのでした




