救出
王道のファンタジー作品です。
創作活動の一つとして初めて見ました。主に設定を固くするための作品でもあるのでキャラクターやストーリー性もかなり練ったものではありますがおろそかな部分がある場合もあります。そのうえで設定を中心としてこの作品における世界観などを見ていただければ幸いです。
この世界には様々な“ヒト”が存在する。
叡智と深慮な考えを持ち、高い神性によって大昔の神話時代の大魔術さえ扱える事ができるエルフ。
風より速く、音より速く駆ける人間の上半身の馬の体を持つケンタウロス。
暴力を愛し力を求道し、常に強い相手と戦うことを好む戦闘種族のミノタウロス。
高度な嗅覚を生まれながら持ちケンタウロスに勝る速度、ミノタウロスに匹敵する力、そして狡猾さを併せ持つウェーウルフ。
自在に姿を変化透明化し鋭い爪と高い機動力を誇るキャットピープル。
海中などで生活するが、特定の種族は陸上でも半永久的に活動可能な個体も見受けられ、鋭い爪と凶悪な猛毒をもつ海人など、様々な亜人が存在するこの世界では、人間は淘汰される弱小種族だった。
しかし、ある時その考えは見事に打ち砕かれた。人間は千、万単位で群れを作り「国」を作った。
人間は魔術を使えなかったため、新たに規模は劣るが贄を捧げる事で発動できる魔術を、言葉ー言霊と精神力を詠唱化する事で発動できる簡易型の魔術ー“魔法”を生み出した。
これに憤慨した神聖の高い種族であるエルフ、ケンタウロス、一部のミノタウロスは亜人連合を組織し人間勢力を侵略する戦争を仕掛ける。
人間は城塞都市と呼ばれる国家の守護者を作りこれを迎え撃った。城塞都市を利用した防城戦の前にケンタウロスの機動力は削がれ、エルフの得意とする騎射戦術も城塞都市の前には機動戦以前のイニシアチブを取られ城塞兵器のバリスタと投石の前には意味をなさなかった。ミノタウロスは奮闘したが、元々個体数が少なく魔術が使えず、機動力も低いため騎射戦術の前には無力でしかなかった。
そうして人間は亜人連合を駆逐し、エルフは領土を奪われ、人間の奴隷や農奴に利用され、ケンタウロスとミノタウロスは縄張りを追われることになった。
戦争は終結したと思われたが、戦争に端的ではなくどこかで、どこでもその禍根や火種は起こっていく。
これは大英雄の人間と、奴隷のエルフの物語である。
週1の感覚で投稿できるよう尽力いたしますが、場合によっては感覚を狭めたり開けたりなど不定期で投稿する場合もあります。ご容赦ください。