第壱幕「歴史の闇」
いつか書きあげたい物語の、超あらすじ。
100%趣味で書かれた作品です。
1870年代。
“そこ”は、儀式のためにメイオウによって造られた村だった。
『蠱毒の儀式』
1887年。
村で起きたレイプ事件をきっかけに、村人同士の殺し合いが始まった。
老若男女関係なく、ある者は生きるために、ある者は快楽のために、ある者は誰かのために、お互いにお互いを殺し合った。
殺される前に殺す
怖いから殺す。
嫌いだから殺す。
好きから殺す。
殺したいから殺す。
最後の一人になるまで、殺し合った。
そして、最後までその村に立っていたのは、まだ12歳の少年。
出雲切だった。
メイオウは少年の前に現れて、告げる。
『蠱毒の儀式』は成功した。君が、最強の殺人鬼だ。と。
これから君を迎えに来る者たちがいる。君はその人達に従ってこれからは生きていけ。
また会おう。メイオウは、そう続けた。
しばらくして、その出雲を迎えに来たのは、表向きは存在しない事になっている、天皇直属の特殊部隊、大日本帝国陸軍第零鎮台(翌年、第零師団に改名)だった。
出雲はそこで、殺戮兵器として育てられることとなる。
ある日から、メイオウからも呪術の指導も受け、いつしか「伝説の殺人鬼」と呼ばれるようになった。
そして、1891年。
出雲は、天皇から直接命令を受け、第零師団を壊滅。
天皇直属の暗殺者として、一人で行動することとなる。
第壱幕 / 暗転