ボス戦の異常
いつの間にか9時を回っており、部屋の扉を開けると夕食が置かれていた。お盆を取り、扉を閉めた。
白米、野菜炒め、スープの3つで、いつもと同じだった。
腹は減っていてもガツガツは食べない。自然と体がそうなってしまっていた。
9時半になると、食べ終わった食器はお盆に乗せて部屋の前に置き、PCを起動させた。
そして迷わずショートカットの『ファイナルクリスタル』をクリックし、起動した。
ログインすると『始まりの町』の入口に立っていた。
現在インしている部隊員は克樹だけだった。
YUKI〈克樹まだやってたのか?〉
KATU〈おおYUKIじゃねぇか。それとここではKATUって呼んでくれよ〉
YUKI〈あ、悪い。〉
KATU〈暇だからレベル上げ一緒にしようか〉
YUKI〈ありがとう。頼む〉
2人はやや中級並みの孤島に待ち合わせた。
KATUとパーティを組み、効率よくレベルを上げていった。
しかしKATUのレベルは40だったのでここらでは物足りないかもしれない。
お蔭でYUKIのレベルは短時間で上昇し、1時間でレベル30を突破した。
KATU〈ここらでいいだろ。もう30だ〉
YUKI〈協力してくれて助かった〉
KATU〈俺もレベル2上がったし満足だ。じゃあ落ちるわ。またな〉
YUKI〈おやすみ〉
KATUが落ちたあとも、別のフィールドでレベル上げに専念した。
レベルが36になったYUKIは、『ボス』とうものを倒したくなった。
詳しくは知らないが、各フィールドには1体のボスがいるらしく、最後のフィールドまで辿りついたらゲームクリアだそうだ。最初のフィールド、『平原』に向かった。
ボスのいる場所等わからず、適当に彷徨っていると、壁に洞窟のような穴があった。
恐らくボスに続く道と思われる。
中に入るとさっそくモンスターが襲いかかった。
モンスターレベルは1体30で同時に3体襲ってきた。
案の定ボスへ続く道だが、雑魚モンスターが強すぎではないか。
3対1で、ダメージが明らかにこちらのほうが受けている。
敵1体倒した時には瀕死状態だった。
素早く回復剤を使い、再び攻撃を繰り返す。
なんとか回復剤を匠に使いこなして3体とも倒せた。すると経験値がものすごく与えられた。
ゲージの半分値は増えたはずだ。
疑問を感じながらも前に進んでいった。
その後も強力的な雑魚モンスターと対峙するも、アイテムを使って乗り切った。
ボスが見えた時にはレベルは41に上がっていた。
ボスをクリックすると、ボスらしい台詞が表示され、今までと違う戦闘曲が流れた。
ボスは『ゲイル大魔王』という名で、見た感じもぐらだった。しかしレベルは65だった。
その値にYUKIは呆然と立ち尽くした。第1フィールドでこの値だ。いくらなんでも強すぎではないか。
【YUKIはスキル『諸刃の剣』をくりだした!】
【ゲイル大魔王は20ダメージを受けた】
ボスのHPゲージはほんの1ミリしか動かなかった。
―馬鹿な!?
【ゲイル大魔王の攻撃により、YUKIは2400のダメージを受けた。】
YUKIのHPは2500だ。さらに諸刃の剣によって50ダメージ受けている。勝てるわけがない。
ボス戦では逃げられないからゲームオーバーだ。
しかし選択コマンドに何かが追加された。
【この戦闘に参戦するプレイヤーがいます。よろしいですか?】
YUKIはこれしかない!とYESを選択した。




