復帰
体育館の重い扉をゴゴゴゴと開けると、中にいる数人の部員たちがこちらを向き、挨拶した。
と、近くにいた部員が祐樹の存在に気づいた。
「祐樹先輩じゃないですか!」
その声に一同再び向き直り、駆け寄った。
「祐樹先輩今日は部活やっていくんですか?」
祐樹が答える前に克樹が口出した。
「あったりまえだよ。お前ら覚悟しろよー」
「はーい!」
部員たちが祐樹らから離れると、祐樹はまず職員室に向かった。
職員室の扉をガラガラと開け、失礼します、と言うとその声にバレー部顧問の武田が振りいた。
「おお!祐樹か!」
「はい、しばらく学校休んですみませんでした。その・・・今日から部活やらせてもらえないでしょうか」
武田は迷うことなく笑顔で言った。
「やらせないわけにはいかないだろう。でもまあ無理すんなよ」
祐樹はその言葉に思わず笑みが溢れた。
「はい!ありがとうございます!」
職員室から出てほぼ全力疾走で体育館にもどり、そして歩いて部室に入った。
既に克樹か文也が行ったのであろう、入った瞬間皆が出迎えた。
「祐樹ー!」
「やっときたんだな!」
「部活やっていくんだよな!」
「また頑張ろうよ」
そして侑斗が祐樹の前に立った。
そして手を差し出した。
「お前が休んだ2週間で俺はお前を超えた。覚悟しろよー祐樹」
侑斗の意気込みに祐樹にも気合いが入った。
侑斗の差し出した右手をがっちり右手で掴むと、
「それは楽しみだ!」
と固く握手した。
手を離すと章が話しかけた。
「祐樹FC始めたんだってな。俺その時ログインしてなくてごめんよ。また一緒にやろうよ」
「おお、章もFCやってたんだな。デュエル楽しみだ」
デュエルという言葉で何か思い出した克樹が囁いた。
「そういえば佑樹と文也と和樹でデュエルやったのって本当か!?」
文也は難なく答えた。
「ああ、俺佑樹に負けちまったよ」
和樹は誇らしげに言う。
「俺は2人に勝ったけどな。克樹もまた1度やってみるといい」
克樹は祐樹を見据えると、目を輝かせて言った。
「祐樹、俺は和樹も倒せる、だから祐樹との勝負が楽しみだぜ」
そこに顧問武田が現れ、一同武田に顔を向けた。
「はいはい皆おはよー。今日は祐樹もいるから後半は練習試合な」
すると皆よっしゃーーと声を上げた。
チーム内の練習試合も十分楽しい。
「よし、じゃあ30分になったら始めるぞ」
武田が部室を出て行くと皆ぞろぞろと部室を後にしていく。
数分で佑樹も準備を整え、体育館に戻った。




