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Summer Believe  作者: 七原 秋也
第3章 変化
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縦横無尽

散髪が終わり、店を出た。交通量の多い通りで、車があちこちと行き交っている。

わざわざワックスまで付けてもらい、2ブロセイムといわれる髪型に仕上がったそうだ。


終わったーと解放感を露骨にしていると、莉奈が祐樹の髪を見て言った。


「やっぱり祐樹君こっちのほうがいいよ。うん、格好良い」


「あ、ありがとう」


「じゃあどうせ来たんだから何か見てくか」


「俺はいいけど・・・」


「う~ん、ちょっと洋服みていいかな?」


「ああ、別に構わないよ」


「やったー!ありがとー」


―やっぱり女の子だな・・・。



こうしてたっぷり1時間ほど莉奈の洋服物色に時間を費やし、ずっとベンチに座っていた佑樹も足腰が痛くなってきた。


立ち上がって伸びていると、莉奈が袋を手にして駆け寄ってきた。


「ごめんごめん、かなりまたせちゃったね」


「気にしないで。結構買ったんだね」


「うん。ちょっと迷っちゃって、結局買うことにしちゃった」


「アハハ。じゃあ・・・帰るか」


「うん、帰ろ!」


帰りも行きと同じくバスで帰っていった。




途中で分かれると思ったのだが、佑樹と同じバス停で降りたので祐樹は莉奈を心配した。


「わざわざここまでこなくてよかったのに」


莉奈は首を振った。


「ううん、私は大丈夫。高校生としてしっかり見送らなくっちゃね。あ、ちょっと家までは行けないけど家族のみんなにお邪魔しました、って伝えておいてくれる?」


「うん、分かった。」


「じゃあ行くね。今日は本当にありがとう」


「こっちこそわざわざ付き合ってくれたりしてありがとう。また来てくれるよね?」


「当たり前よ。あとFCも私結構インしてるからそこでまた会おうね」


「ああ、そうだな。負けないように頑張るよ」


「フフ、それじゃあね。元気でね」


「じゃあ・・・な」


莉奈はバスと共に、夕日の道の奥へと消えていった。


1つ息を吐いた祐樹は、家までゆっくり歩いていった。

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