農業GIRL
家から歩いて3分程度の場所に、山村家所有の畑があった。
家がまず田舎なので、敷地面積は広大で、作っているものも米はもちろん野菜、果物も少し栽培していた。
それを見た莉奈は声を上げた。
「すごーい!祐樹君の家が持ってるんだよね」
「そうです。俺はあまり手伝いとかしてなかったけど」
「じゃあ今日はしっかりお手伝いね」
「・・・はい」
祖父祖母は別々で行動しているようだが、まだこちらに気づいていない。
とりあえず近くにいる祖母の元に駆け寄った。
「ばあちゃん、えーっとこの方はその・・・友達で、来てくれたんです」
莉奈が頭を下げた。
「田原莉奈と申します」
祖母は優しく頭を下げた。
「私はわかると思うけど祐樹のばばだ」
佑樹が状況を説明した。
「それで、俺たち2人が手伝いに来たんだ。何すればいい?」
すると芽が出ている畑を指差して言った。
「あの畑にある草取りを頼むわい」
祐樹よりも先に莉奈が返事した。
「はい!頑張ります!」
祐樹は無言で畑に足を進めた。
それにしても・・・。
―あの子は農業が好きなのか?草取りで喜ぶ人初めて見たよ。
莉奈が早速草取りに取り掛かるものだから佑樹も真面目に取り掛かった。
よく根から抜かないと意味がない、という事を聞かされていたので、力を入れて根ごと抜き取っていく。
「キャッ!」
突然莉奈が声を上げたので佑樹も反射的にそちらを向いた。
「どうしたの?」
莉奈はゆっくりこちらを向いて言った。
「ミミズがいて・・・嫌いじゃないけどちょっとビックリした」
―ミミズが嫌いじゃない女性っているんだ。
祐樹はいたずら心を働かせ、見つけたミミズを莉奈に向かって投げてみた。
莉奈のミニスカートにミミズは当たり、莉奈がまた声を上げた。
「ちょっと・・・まさか祐樹君」
「アハハ、ミミズ嫌いじゃないんでしょ」
「もぅ!好きともいってないよ!」
そう、言うが、莉奈は笑った。
「真面目に取り組みなさいよーもぅ」
莉奈に注意され、今度こそ真面目に取り組んだ。
作業してる時思った。
―莉奈さんがいる時って俺、人が違う気がする・・・。




