外観<内面
客間に入った2人は机で向かい合うように座った。
莉奈は小さなバッグを肩から下ろした。
先に口を開いたのは莉奈だ。
「祐樹君今中学3年生なんだよね?」
「はい、そうですがFCでいったように不登校です」
祐樹は俯いた。
「どのくらい学校行ってないの?」
「大体2週間です」
「そう・・・。学校怖いよね?」
「情けないですほんと」
重たい空気になってしまった。
莉奈が気を使って話題を変えてくれた。
「祐樹君髪切ってる?」
祐樹は自分の前髪を触って言った。
「随分切ってないです。やっぱ印象悪いですよね」
「ま、まぁ・・・よくわないわね」
莉奈が加えて言う。
「でも人間外観じゃないから私は気にしないけどね」
その言葉に祐樹は顔を赤くした。
「・・・どうも」
タイミングが良いのか悪いのか、祐樹の腹からぐぅ~と音が鳴った。
目を見合わせた2人は、微笑した。
「朝から何も食ってないので」
「もぅーしっかり食べないとだめよ。あ、今日私お昼もらっていいかな?」
「もちろんです。是非」
「ありがとう」
「しかし料理をつくる祖母はまだ畑仕事をしていまして・・・・」
すると莉奈はなにやら考え込むと、目を輝かせて言った。
「あのさ、迷惑ならやめるけどその畑仕事を手伝わせてもらえないかな」
「え!?」
意外な事を言うものだからそういう反応になってしまった。
「私こう見えて家で花壇とか小さな野菜育てたりしてるの」
「へぇーそうなんですか」
「うん、だから働かざるもの食うべからずってやつかな」
「はぁ・・・」
莉奈1人で行かせるわけにもいかないので、佑樹も手伝いに行く事になった。
―なんかとばっちり・・・。でも莉奈さんがいるからいいか・・・。
学校のジャージに着替えて家を出た。




