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Summer Believe  作者: 七原 秋也
第3章 変化
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追憶

RINAと別れてから祐樹はFCを起動していない。


飽きたわけではないが、RINAとの約束を機会にネトゲを休むことにした。先ほどKATUに伝えたので問題ない。


ネットに自分と共感してくれる人がいるとは思っていなかった。自分の心を開ける気がした。RINAに。


RINAと会うまでの3日間、YUKIは何かをするつもりもなく、とりあえずベットで横になった。

丁度部屋の扉がノックされた。


「祐樹、またお昼ご飯置いておくよ。気が変わったら皆の所に来ていいからね」


祖母はとても優しく接してくれるが、祐樹は答えられなかった。




蝉の鳴き声が響き渡り、おまけのこの暑さだ。とても寝れる環境ではない。


部屋の窓を締め切っている事に気づき、祐樹は立ち上がって窓を全開した。

風はあまりないが、ジメジメしている部屋の空気が入れ替わっていく。


―俺どうなっちまうんだ・・・・。


恐らく学校側の評価は低いはずだ。理由はともあれ不登校は成績が下がると聞く。

しかし成績なんて佑樹には関係なかった。

成績の一つ捨てたも同然だ。今更数字なんていらない。


学校側からマンツーマンの対話を勧めてきているが、祐樹は全て断った。妹に絶対に行わない、と伝えてある。


―父さん。父さんは一体どれくらい中学で頑張ったんだ?

母さんも物理は得意だった。

充、お前はまだまだだったけどな。未来を見たかった。


思い出すとやはり自分を責めてしまう。


―皆本当にごめん。俺の一言が皆を殺した。本当に本当にごめん。皆の未来を俺が奪ってしまって。


祐樹の頭の中で家族揃って食事する過去が浮かんだ。


―戻れるなら戻りたい。


祐樹は涙を拭った。


「・・・くそ・・・・」





―お兄ちゃん・・・。また泣いてるのかな。


愛美は部屋の前で立ち尽くしていた。部屋の中からお兄ちゃんが何か囁いている声と泣いてるような声が混じって聞こえる。


ここは妹として慰めてあげたいけどどうしたらいいのか・・・。


しかし立ち止まってはいられない。

愛美は決心し、扉を開けた。鍵は掛けていなかった。


「お兄ちゃん、入ってごめんね。でも・・・もうお兄ちゃんは自分を責めないで」


お兄ちゃんは俯いたまま言った。


「愛美は父さんと母さんと充がいなくて寂しいよな」


「それは・・・」


「俺が悪いんだ。すまなかったと思ってる」


なんて言ったらいいのか分からない。


「俺を殺しても構わない。俺が自殺したことにすればいい」


「そんなのありえないよ!」


私は怒鳴るつもりで言った。


「たしかにお父さん、お母さん、充がいなくなって寂しくなったのは事実だけど、それ以上に私はお兄ちゃんを取り戻したい!今までの優しいお兄ちゃんを!」


「そう言ってくれて嬉しい。ありがとう」


「・・・・うん」


「愛美の気持ちは分かった。でも1人にさせてくれ。悪いと思ってる。俺は自殺なんてしないから心配しないでくれ」


うん、と頷いて部屋を出てしまった。

他に何か言える言葉はなかったのか・・・。


愛美は自分の部屋に戻った。

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