4:生存=吸収
「はぁ……はぁ……」
《大兜討伐完了》
「機体……損傷率は……?」
《機体損傷率:74%。推奨:速やかな修復》
「修復……なんて……どこでするのよ……」
《提案:大兜の吸収》
「は……?」
吸収……?
なにそれ?
知らない……
「吸収?」
《はい。大兜を吸収し、日計の修復、強化を行えます》
「じゃあそれを……!」
《ただし、吸収を行うと、貴方様の生命に関わる問題が発生します》
「どういう問題……?」
《貴方様の意識が、日計から降りた瞬間、完全ではなくなります》
つまり、私は永遠に日計から降りれなくなる……
でも、まあいいや……
「どうせ、私は全てを捨てることになるのだから……。いいよ、吸収して」
《了解:大兜を吸収します》
ウィイイイイイン……
ガゴッ……!
日計のバイザーが開き、巨大な筒が出てきた。
ウィィィィーーーーン!!!!!!!
大兜の頭が筒の中に入った。
バギバギバギバギッ……!!!!
大兜を破壊しながら飲み込んでいく。
バギバギバギッ……
ゴガンッ……
鈍い音が聞こえた後、私が地面に目をやった。
先程まで地面に倒れていた大兜の姿が、跡形も残っていなかった。
グロロロロロロォォォォォォォォ!!!!!!!!
日計がけたたましい雄叫びをあげた。
《修復開始》
ミシッ
ミシッミシッ!!!!
「う……うがぁ……!」
なに……
この激痛……
「あ……あぁぁぁぁぁあああ!!!!!」
なにこれ……
記憶……?
誰の……?
《修復完了》
「はぁ……はぁ……。記憶が見えた……」
《その記憶は大兜のLIFEの記憶です》
「は……?」
《LIFEを吸収しなければALIVαは修復できません》
「じゃあ……大兜のLIFEは……?」
《おそらく、この世から存在ごと完全に消えました。大兜のLIFEが存在していたことを知っているのは、貴方様だけです》
「そう……」
なぜだろう……
人を抹消したのに……
全然悲しみと罪悪感が湧かない。
《次の目標を提示します》
「なに?」
《地球を出て、太陽系惑星56Eに向かいます》
「ああ……。あいつとの決戦ね」
《その通りです》
「前回はあいつに勝てたんだっけ?」
《……すみません。お教えできかねます》
「そう」
《今から56Eに向かいますか?》
「うん」
《了解。推定飛行時間:30分》
「前回よりも30分早く着くの?」
《はい。大兜を吸収したことにより、今までよりも格段に強くなりました。もちろん、日計の見た目にも変化があります》
「どんな見た目になったの?」
《全体的に色が黒くなり、装甲が分厚くなりました。また武装が追加されました》
「そう……」
《では、56Eに向かいます》
ガシャゴン……!!!
日計の背中から、黒色の鋼鉄の羽が生えた。
シュン…………
日計は、一瞬で空に飛び立った。




