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金曜日

翌日金曜日。

やはり食事を行っても大腸が活動しているように感じない。

時間が増すに連れて、下腹部の違和感が強くなる。特に直腸付近が痛いほどだ。

夕飯後、トイレに籠った。

1時間ほど息むが、直腸から動く気配がない。

逆に引っ込むこともなく、肛門が腫れた状態を維持してしまった。


これを読んでいる者は、「ウォシュレット浣腸」をご存じだろうか。

その名の通り、医療用の浣腸を使用せず、トイレ備え付けのウォシュレットを使用して浣腸を行うことである。

方法は多岐にわたり、各々が一番出やすい方法を選択する。

「ビデ」を使用する、「おしり」を使用する、水の勢いの調整、また、「ムーヴ」を使う人もいる。

全て、「肛門の中に水を直接入れて便を流す」行為である。

勘違いしてはいけない。この方法は、衛生面もあるが、肛門や腸を傷つけ、大きな病気を引き起こすこともある危険な行為だ。

誰も推奨していない。


しかし愚かな私は、この「スマホ」という便利な機械に助けを求めてしまった。

私のスマホは何故か、「便秘 出ない 方法」と打とうすると「便秘 ウォシュレット」と予測変換してしまった。

そこでその方法を知ってしまった。


実際の使用方法の説明は省こう。

しかし、2時間近く行ったが結果、直腸を塞いでいる便に弾かれて、中に水が入ってこないと結論した。


「出ない」

私は失望の中、入る前よりも肛門に痛みを感じながら、トイレから出た。


数時間後、23時過ぎにベットに入り、眠りに落ちた。

2時半、肛門に痛みを感じ、目が覚める。この時はまだ、地獄の夜が始まると思っていなかった。

(何とかしなければ、眠ることさえ出来ない)

明日は休みとはいえ、早く寝たい。

トイレに行く。先ほどよりも質量を感じる。

どんなに息んでも、引っ込めるように力を入れても、全くうんともすんとも言わない。

勿論ウォシュレット浣腸も試したが、動く気配はない。

その後、空が明るくなり、隣人が出掛ける音が聞こえるまで3時間半、トイレで半分泣きながら、トイレの神様に許しを乞うた。

無神論者だ、普段神様に何かしている訳ではない。しかしこの時は、祈りを捧げる。


しかし願い叶わず、直腸に爆弾を咥えたままトイレから出て、朝食を取った。




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