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天界での死に方  作者: 土成 のかげ
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私の家探検

「ここには神様がいるんですね、そして木々はその使徒なのかも知れませんね。」

「まあ、そんな感じかな。で、その樹々と話せるのが(ミー)な訳よ。だからここの長なのさ。」

天界の組織構造がざっくりわかった気がする。

「それより,家の使い方教えるな。時間ないからパパッと言うから質問あれば青の時間くらいに帰宅するからその時うちに来てくれたらまた教えるよ。」

「あの、アンセさんの家って何処なんですか。」

「あれ?言わなかったっけ?隣だよ。通ってきただろ。あと、アンセさん、じゃなくてアンセでいいから。」

あ、だからオレたちの家、なのか。隣なら何かと安心だ。知り合いが居ない今、わざわざ博士の家に行くのはかなり遠いし近くに居てくれるのはありがたい。

「分かりました。今何かを作ったり、洗ったりする材料も予定もないので帰宅したら教えてください。お仕事に支障が出たら申し訳ないし。」

「おお、助かる!じゃあ、まぁ、この辺散歩でもしてたら。お腹空いたらオレんちの冷蔵庫からなんか食べてて良いから。まだ金もないしご飯食えないだろ。仕事見つかるまで養ってやるよ。出世払いでいいからよ。」 

ニヤリとアンセが笑った。

「ありがとうございます、そうさせてもらいますね。」

そっか、そうだよね、お金必要だよね。だから稼げることを早く見つけて始めないとだ!

アンセと別れてからとりあえず家の中を探索してみた。水はバーをずらせば出てきたが、コンロの火は全く無反応だった。これは相談案件決定っと。冷蔵庫の様な箱はひんやりとしていて風がスースー吹いていて冷凍庫も付いていた。

トイレは洋式だけどボットン便所みたいに奥の方にに土みたいなものが上から見えた。

お風呂は湯船は無くてシャワーが付いていた。それを見て思い出した。ここ2日お風呂にずっと入っていなかったよ!着替えはないけどせめて体だけでも綺麗にしたい。早速シャワーを使ってみることにした。バーをずらすと冷たい水が出てきて思わずひゃーっと飛び上がる。びっくりした!冬ではなくて良かった。

どうやって温度調整しようかな。パッと見、調整する機械もないんだよね。あ、そう言えば私水だったよね、しかも水の状態を変えられるってグネルが言っていた気がする。状態を変えられるならその過程の温度も出来るんじゃない?でもなんか呪文とか必要なのかな。この前は乾いて欲しい!って願ったら叶ったけどそれでいいのかな。とりあえず、お湯になれ!お湯になれ!と強く願ってみる。

わあ、熱っつ!ちゃんとお湯が出てきたけど想像していたのと違う。えっと、ぬるま湯でお願い!今度は気持ち温かいくらいの水が出てくる。結構加減が難しい。人肌くらいの温かいお湯お願いします!風邪ひいちゃう!ようやくちょっと熱目のお湯が出てきて気持ちよく体を洗う。ここにきて初めて他人の力を借りずに私1人でなんとかなった。(スー)の力万歳!

そしてシャワーが終わってまた我にかえる。タオルがない。洋服で拭くわけにもいかないし、濡れたまま着るのも無理。あ、、でも、それは天界に来た時やったじゃない?

体が乾くといいなって真剣に願う。するとすーっと余分な水分が体の表面からとんで肌がサラッとする。おおおおお、いいね、いいね、便利だね〜!

さっき着ていた服も再び羽織って今度は外に出た。

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