初めての職場
私が新卒で働きはじめたのは、地方の大きな病院でした。
何年も前のことです。
ある日夜勤で夜中の3時過ぎにナースコールがありました。そこの病棟に入院しているのは女性の方々。
私「どうしましたか?」と、四人部屋の左手前、廊下側のベッドの女性に声をかけました。
女性の話では、見知らぬ女の人がベッドサイドに立っていて怖かったのでコールを押したとのことでした。そしてまた怖かったら呼んでもいいですか?とも言われ、はいと答えました。
人生初のお産で休む間もなく毎日授乳がはじめるパターンで精神的に疲れてたのかな?とそのコールを押した女性のことをその時はそう捉えました。だって、私は視えちゃう系の人ではなかったし、特に怖さも感じず、あるあるパターンかな?と思ったのです。
朝になり、日勤者に申し送りを終えた時にスタッフの顔がかたまってることに気付き、どうしたのかと思ったら・・・
スタッフA「その部屋、去年1人亡くなってるよ。そのベッド使っていたの。」
スタッフB「急変して、非常に特殊な症例だと判明して、何時間も皆で助けようと頑張ったけど、駄目だったんだよ。」
え?
ええ?
これは偶然ですか?少なくともスタッフたちにたまたまなのか視えちゃう系は誰もいなかったのですが・・・果たしてこれは何というケースなのか、科学的根拠を求められる職場であった、何とも言えない出来事の1つでした。