おでかけおでかけ
一日さぼってしまった。二日分。
寝ている間に汗をかいていたので、早めに燃やすゴミを出してからシャワーを浴びた。録画を少し見てから、でかけた。コンヴィニでチョレギサラダと、新発売のフィッシュフライを買った。チョレギって何だろうね。具材は普通にサラダなので、ドレッシングがチョレギなのかな。
私鉄の特急に載って、それらを食べながらノンアルコールビールを飲んだ。それからあとは本を読んでいた。学園ミステリの短篇集。前に読んだやつの読み返し。面白い。
ジェイアールに乗り換えて、フォームの売店に寄ったら、味噌カツと厚焼きのセットが売っていたので買ってしまった。特急に載って、少し吞んだ。スーパーで買った九十九円の菓子も食べた。後半は寝ていた。
駅ビルの書店に行って、買うことにしていたアニメの原作を訊いたら、棚まで行って、売り切れだと言われた。これだから田舎の書店は、と思ってしまった。仕入れ競争に負けたんだろうって。小部数だけ入って売れたのかも知れない。店員は慣れた態度だったよな。
同じフロアにコーヒーショップがあったので、キリマンジャロを買った。二百グラム千円強の値札が付いていたので、そのつもりをしてレジに行ったら、七百円強の値段を言われたのでつい、え、そんなに安いの。三割引きセールなんです。
外に出たらすごい暑さだった。地図だとまっすぐになっている駅前大通が、ちょっと斜めについているのが気になったけれど、これだと定めて進んだら、ちゃんと合ってて、目当ての馬肉屋は、看板は大通り沿いにあったけれど、入り口が見つからなくて、横に入って行ったら、二軒目にあった。戸口を開いて中を見たら、廊下に小さな椅子が並べてあって、そこにずーっと座っている。立っている人もいるが、会計をしている風ではない。席が空くのを待っているのだと判断して、これは混んでて駄目だ。
そのまま道を進めると、大阪の地下街にあるような雰囲気のカウンタの店があった。入り口には、定食などの看板があったので、呑めるんだかどうだか。そのまま進んだら公園があって、公園に向いた角にも同じ店の入り口があったので、引き戸をひいてはいることにした。地下街のよりも余ほど広い。餃子の王将のような佇まいと言ったほうが良かったか。
お好きな席にどうぞ。テーブル席も空いていたけれど、カウンタに座った。二人分ずつビニールシートの仕切りがあって、好ましい。注文用のパッドが置いてあったので、それを指さして、これでいいですか。最初は口頭でいいですよ、と言いながら、何やらセットしてから、それで大丈夫ですよ。丸椅子の上にリュックを置いたら、知らないあいだにコンクリートの床に落ちていて、隣の客が拾ってくれた。あ、ありがとうございます。
馬刺しありますか。ありますよ。ほにゃほにゃのコーナーのところ。何と言ったかわからなかったけれど、すぐにメニューを発見して。あまり考えずに、馬刺しの盛り合わせを頼んだ。それと、スィーカーササワー。汗をかいてのどが渇いていた。
盛り合わせには五種類の馬刺しが載っていたけれど、どれがなんというのかわからない。左上の白い脂っぽそうなのを口にしたら、堅かった。やっぱり単品にしたほうが良かったかな。その隣の細長いのがいくつもあるのはコリコリしているがそんなに固くはなく美味かった。赤と白のクジラベーコンみたいなやつも堅かった。赤身はさすがに美味しくて、その隣は、これはハツかな。ハツはステーキっぽい感じ。
メニューを見ていくと、地元の名物のほかに、沖縄料理が結構あって、出身の人がやっているのかな。大きなチェーン店という感じではなく、地元の繁盛店の二号店という感じ。鳥の唐揚げを頼んだ。やや甘い味付け。胡椒貰えますか。これでいいですかとて、普通のテーブル胡椒。大歓迎。お通しはキャベツのむしったやつに、味噌をつけて。
だいぶ満足したあとで、茹で落花生のメニューを見付けた。これは食べたいなと思ったけれど、今からだと重たい。夜は何時までですか。来れそうな時間だった。
ホテルにチェックインして、すぐに出かけた。古書店があったので入った。けっこう私の好きそうな小説が並んでいる。奥の方に行ったら、サンリオ文庫がざっとあって、よくあるような、まだ新しめのものに交じって、レムがあった。読んでいないやつだったので、裏表紙をめくったら、五千円と書いてあった。悩むところだ。あとで調べたら、メルカリでもそのくらいしたので、買ってもよかったな。結局買わないで、ホテルに戻った。
シャワーを浴びて、ひと寝入りしてから、ふと思いついてスマートフォンのマップを調べたら、いつも行っているチェーン店の書店が見つかったので、在庫を検索したら、あるって。私はすぐに出かけて、ありかを聞いて、カウンタに出したところで、あ、財布を忘れた。直ぐに取りに戻って、買ってきた。少し読んでると、もう出かける時間だった。それようの、ティーシャツと靴下の着替えて、出かけた。
会場の前に着いたら、開場二十分前くらいだった。ドアのガラスを覗き込んでいたら、中から見えたようで店の人が出てきたので、ここで待ってたらいいですか。はい。開場はいついつです。はい、待ってます。ざざっと音がして、何かが降ってきたので、雨かと思ったら、ツタのような植物が壁に大量にはびこっているところから、小さい緑の実のようなものが落ちてきているのだった。地面を見たら、そこら中に散らばっている。それを避けるようにして少し離れたところで待っていた。
中に入ってから、あれは何ですかときいたら、わからないと言われた。
六畳くらいの狭い会場。私が今まで行った中で一番の狭さかも。どれくらい客が入るんだろうと思ってひたらほぼ満員。定員四十五名と書いてあったから、本当にそれだけ入っているんだろう。久しぶりのオールスタンディングで、足腰持つかと思ったけれど、最後まで大丈夫だったのでよかった。
ライヴが跳ねて、川沿いの道を涼みながら戻って、さっきの居酒屋にまた行くことにした。待望の茹で落花生。しかし、量が多い。食べきれなくてお持ち帰りをお願いしたら、ビニール袋に入れてくれた。隣の席で、一人鍋をやっていたので、あれもいいなと思ったけれど、これでは注文する余裕がない。